食べ始めるとやめられない「甘いもの」。
もちろん、カラダに良くないどころか、それが太ってしまう原因だとわかっているけれどなかなかやめられなくて困っている!
その、あなたのカラダとココロを苦しめているもの、実際はどんなもので、もし止めることができるなら、一体どんな変化があるのでしょうか。
1、甘いものってどんなものがあるの?
甘いものと言っても、色んな種類の甘いものがありますよね。知らずのうちに、一体どんな甘いものを食べているのか、その種類をみてみましょう。
1-1、果物

果物には、果糖といわれる糖質が豊富に含まれています。そのために、非常に強い甘味を感じます。
果糖も血液への吸収率が高いため、多くのダイエットサロンでは、ダイエット期間中に果物を食べることを禁止するところもあるようです。
しかしながら、果物には、果糖の他にも、ビタミン・ミネラル・酵素・フィトケミカル・食物繊維といった栄養が豊富に含まれています。
一概に果物を悪者にする理由にはあたりません。また、果物にある豊富な食物繊維が、過剰な糖質も絡め取って排泄することを手伝ってくれるので、果糖を毛嫌いする必要はありません。
1-2、ドライフルーツ

美容おやつとして大人気になっているドライフルーツ。ドライフルーツとは、果物をそのまま乾燥させ、水分だけを抜き取ったもの。
果糖を含む栄養が凝縮されているため、濃厚な甘さを持ち、数個をつまむだけで、大きな満足感を味あわせてくれます。しかし、フレッシュな果物そのものと比べると、水分量がないために、満足感を得るのに時間がかかり、つい食べ過ぎてしまうことも・・・。
小さな一粒にも、しっかり果糖が含まれているので、美容おやつのつもりが、太るおやつに様変わりしないよう、食べる量もほどほどにした方が良さそうです。
大きめのイチジクやプルーンであれば、一回のおやつで3粒程度にとどめておくことをオススメします。
また、砂糖でコーティングされているものや、オイルコーティングされているものもあるので、ぜひ購入時には裏表示をチェックし、「砂糖、植物油脂」などと書かれていない、純粋な乾燥ドライフルーツを選ぶようにするといいでしょう。
1-3、市販のお菓子

子供から大人まで、必ず大好きな市販のお菓子があることでしょう。
チョコレート、クッキー、ビスケット、パイ、マシュマロ、アイス・・・。
市販のお菓子は、値段をみてもわかるよう、安価な原材料しか使われておらず、甘味成分である白砂糖や人工甘味料もたくさん含まれています。またそれだけでなく、安価なオイル、品質保持・安定のための化学物質も多量に使用されています。
もちろん、カラダにとって、いい点は期待できず、なるべく食生活に取り入れたくないものですね。
1-4、洋菓子

今や、パティシエという言葉も当たり前になるくらい、熱気を帯びているのが洋菓子業界です。
世界的にも有名なパティシエにより、見た目も味も人々を魅了するものが多く、各イベントごとのプレゼントやお祝い事には欠かせない存在になってきています。
洋菓子の甘さには、もちろん砂糖が使用されていることがほとんど。
砂糖は、「麻薬」ともいわれるほど、強い依存性を持ちます。
一度食べたら、また次も食べたくなる。それが洋菓子が持つ魔力といえるでしょう。
もちろん、毎日楽しんでいいわけもなく、イベントやお祝い事など、楽しむ日をしっかり決めてお付き合いしていきたいものです。
1-5、和菓子

日本食が世界に認められるようになり、和菓子もまた世界において認知度を高めている日本の伝統ものです。
羊羹やねりきりを、手作りしたことがある方がお分かりだと思いますが、和菓子にも大量の砂糖が使用されています。
よって、もちろんのこと、和菓子であっても食べすぎは要注意が必要です。
2、やめると効果の高い甘いものとは?
甘いものにも、色んな種類のものがあります。上記の内容をみてもわかる通り、甘いものすべてがNG!というわけではないようですね。
では、太らないために、やめると効果の高い甘いものに集中してみていきましょう。
2-1、やめると効果の高い甘いものー白砂糖ー

白砂糖はカラダによくないと叫ばれ、美意識の高い女性なら、誰もが白砂糖を毎日の食生活から排除したいと考えています。
その白砂糖って、一体どれだけよくないのでしょうか?
《白砂糖の原材料》
サトウキビ
《白砂糖の作り方》
原材料であるサトウキビを砕き、圧縮して甘味成分のある汁を搾りとります。
そして不純物を取り除くために、何度か精製加工して、白砂糖にしていきます。
この加工過程で、原材料にはあったビタミン・ミネラル・食物繊維が取り除かれ、しかも、精製されている過程のなかで、品質保持目的のために、化学物質(苛性ソーダ・硫酸)を使用していると言われています。つまり、サトウキビの変化形、というよりは、化学物質を添加された「食品添加物」という位置付けということなのです。
《脂肪に変換され、強い依存性をもつ》
白砂糖は、糖質としてカラダにとって必要な分は、エネルギーとして利用されます。
しかし、甘いお菓子やパンを食べる習慣があると、知らずうちに取りすぎてしまっているもの。過剰に体内に取り込んでしまった白砂糖は、中性脂肪に変換され、体内に蓄積され肥満の原因となります。
また、強い依存性をもち、一度白砂糖を食べて「満足感」「幸福感」を感じると、再びそれらの感情を味わいたくなるという症状から、甘いものを過度にとってしまう習慣が出来上がってしまうのです。
ちなみにですが、黒砂糖や三温糖ならいいのかという疑問も生まれてきますよね。
両者ともに、原材料はサトウキビです。白砂糖に比べ、加工頻度が少なく、ビタミン・ミネラルが期待できるものが黒砂糖。
しかし、それらの栄養素も、野菜からしっかり確保できる量に比べたらかなり微量です。
そして、どうも茶色をしているからカラダにいいとされている三温糖は、白砂糖を加熱してカラメル色素を出しているもの。
結局は、血糖値を上昇させるものなので、どの砂糖も、多量に使用しないこと、カラダに取り込まないことが大切、と言えます。
2-2、やめると効果の高い甘いものー小麦粉ー

小麦粉も、立派な炭水化物に属します。炭水化物とは、カラダのエネルギー源としては必要不可欠なものなのに、なぜ小麦粉をやめるといいのでしょう。
《小麦粉の種類》
菓子パン、ケーキ、クッキー、色んな小麦粉による甘いものが存在するわけですが、これらは小麦粉の種類が異なります。
- 強力粉・・・パンやあんまん
- 薄力粉・・・ケーキ、クッキー
《小麦粉の作り方》
収穫した小麦を、機械で小さく砕いていきます。
この過程で、表皮や胚芽を排除するという加工がなされます。この時、ビタミン・ミネラル・食物繊維のほとんどが取り除かれます。
ちなみにですが、日本の小麦食料自給率は14%ほど。日本で使用される小麦の多くが海外からの輸入ものということ。このとき日本は、小麦を輸入し、国内で製粉している会社がほとんどだといいますが、小麦の輸送中に虫がついては大変です。よって、ポストハーベストといって、収穫後に、農薬がかけられているケースがほとんどなのです。
《血糖値を急上昇させ、依存性が強い》
小麦粉の糖質は、ブドウ糖のかたまりです。消化力に優れますが、胃からもダイレクトに吸収されるため、血糖値の急上昇につながります。
血糖値の急上昇は白砂糖を食べたときと同じで、強い満足感と幸福感をもたらせます。それと同時に、高値となった血糖値を下げようと、大量のインスリンが分泌されますが、インスリンの力で急に低下してしまった血糖値状態では、今度は脳は「不安やイライラ」を感じ、また甘いものを食べることで満足感・幸福感を味わいたいと思うようになるのです。これが小麦粉がもたらす依存です。
また、小麦粉自体に、強い甘味はないため、小麦粉を使った甘いものには、さらに白砂糖が使用されることがほとんど。よって、Wでカラダにダメージがくるのです。
3、驚き!こんなにもあった甘いものをやめる効果!
やめるべき甘いものは、白砂糖と小麦粉を含むものだということがわかりました。
わかってはいるけれど・・・というところではありますが、では、白砂糖と小麦粉をやめることができたら、一体そんな効果が待っているのでしょうか?
3-1、甘いものをやめると得られる効果その1「痩せる」

一番得たい効果ですね!
甘いものを食べ過ぎることで太るのは、摂取しすぎた糖質が体内にたまり、脂肪として蓄積されるから。白砂糖も小麦粉も、この糖質のかたまりと言えます。この糖質のかたまりを、食事以外の間食から取りすぎていたのなら、それは太って当然のことだったのです。
やはり、余分なものの摂取をやめれば痩せる!これは納得の結果なのですね。
3-2、甘いものをやめると得られる効果その2「肌がキレイになる」

「糖化」という言葉をご存知でしょうか。
「糖化」:体内で、余分な糖とタンパク質が結びつくことで、タンパク質が変性・劣化した結果作られるAGEs(糖化最終生成物)という老化物質を生成する反応のこと
このAGEsは、肌にも蓄積されるこよによって、お肌を固くし、くすませるのです。糖化の原因は、もちろん、糖質の過剰摂取により起こります。つまり、白砂糖・小麦粉をたっぷり使った甘いものをやめると、糖化が起こりづらくなり、美肌効果が期待できるということなのです。
3-3、甘いものをやめると得られる効果その3「疲れづらくなる」

何度も血糖値の話題が出ていますが、やはり甘いものと血糖値は切っても切れない関係性なのです。
疲れた時には甘いものを、ともよく聞きますが、これは、甘いものを食べると、血糖値を急上昇させることができ、満足感・幸福感を味わうことができるからです。
しかしながら、血糖値の急上昇のあとに待っているのは、血糖値の急降下。この血糖値の大きな上下の動きは、それだけホルモンの分泌も必要ですのでカラダは疲弊してしまいます。また、血糖値の低い状態は、カラダに疲労感も覚えさせるため、疲れを感じやすくなるのです。
よって、甘いものをやめることができ、この血糖値の乱高下を防ぐことができたなら、疲れづらいカラダからも卒業できるということなのです。
3-4、甘いものをやめると得られる効果その4「冷え性改善」

白砂糖の原材料であるサトウキビは、日本国内では、沖縄・鹿児島が名産地です。つまり、暖かい地方で育つもので、カラダを冷やす作用があると言われています。
また、白砂糖は、カラダの中でエネルギーとして変換される際に、ビタミンやミネラルを大量に必要とします。せっかく食事から摂取したビタミン・ミネラルは、血液の生成や交感神経の働きに活用されずに消耗してしまうため、血流量・循環量の低下を起こし、特にカラダの末端の冷えを生じます。
また、血糖値を急激に下げる時にも、体温が一時的に低下する作用があるので、甘いものと冷えが密接に関係していることがわかりますね。
3-5、甘いものをやめると得られる効果その5「穏やかになる」

甘いものを食べて血糖値が急上昇したあとに、インスリンの分泌によって、今度は血糖値の急降下が始まりますね。血糖値がものすごく低い状態のことを低血糖と呼びますが、実は低血糖も度を越すと、意識混濁や死に至ります。よって、低血糖状態であることを、カラダは好まないのです。
そこで、血糖値を上げさせようと、甘いものを欲するようにさせるし、血糖値を上げるホルモン「アドレナリン」の分泌も始めます。
このアドレナリンは、人を興奮させ、攻撃性を強化する作用もあるのです。
よく、キレやすい子供、キレやすい大人、という言葉が聞かれるようになりましたが、このような食生活の乱れによって、カラダに来たす影響が、性格にも大きく関連しているのです。
よって、甘いものを食べることによっての血糖値の乱高下さえ防ぐことが習慣になれれば、まるで別人になったかのように、穏やかになることが可能なのです。
4、甘いものをやめるコツって?
甘いものには、美と健康を害する要素がたくさんあることがわかりました。そして、甘いものをやめることによる効果もわかりましたね!
では、その甘いものたちからどうやって卒業をしていけばいいのか。もちろん、完璧にやめる必要はありませんが、ちょっとしたコツを日常に落とし込めれば、甘いものの摂取頻度や量を軽減していくことは十分に可能です。
4-1、空腹で買い物にいかない
お腹が空いた状態で買い物に行くと、ついつい目についた甘いものをカゴに入れ、帰宅後に速攻で完食!なんてこと、ありますよね。それは、本能による働きなので仕方のないこと。だったら、理性が働いている時に買い物ができるよう、空腹時の買い物は避けるようにしましょう。
4-2、食事を3食しっかり食べる
ダイエットをしている人の食事のパターンとして、朝を控えめにするが、結局ランチ前に空腹になり、耐えきれず何か甘いものを食べてしまう・・・というもの。空腹時に、甘いものを食べると、血糖値の乱高下を招きます。
だったら、最初から食事をしっかり食べておくことが大切です。カラダに栄養を満たすイメージで、1日3食、きちんと野菜、肉・魚、主食をいただきましょう。
適切な食事を食べることができれば、太るどころか代謝を上げてくれるため、食事制限をしなくても、自然と痩せて行く人が多いのも事実です。
4-3、甘いものの内容を変える
甘いものは、すでにその美味しさを味覚が覚えてしまっているため、ストレスが溜まった時のご褒美として、本能で欲してしまうようになっています。よって、完全に甘いものを断ち切らないことも大切です。本当が食べたいのに、よくないから・・・と断絶してしまうと、それこを本能を無理やり押さえつけることになるため、どこかで反動がきます。反動こそ避けたいものです。
甘いものが食べたいと思ったら、まずは本能に従ってあげましょう。そして、食べるものを変えるのです。栄養豊富で血糖値が上がりにくい果物や、手軽に食べることができるドライフルーツなどを積極的に選んでいきましょう。
また、どうしても、しっかりしたものが食べたい!!という時は、白砂糖と小麦粉のWパンチお菓子よりも、小麦粉が使われていない和菓子を選ぶようにしましょう。
まとめ
常に完璧を目指さないことが大切です。
食べる楽しみ、喜びを感じながら、ちょっとの工夫でベターな選択の繰り返しができたなら、甘いものの呪縛から解放されることでしょう!