夫の健康サポート・食事サポートをしたいのに、肝心の夫が「朝ごはんを食べてくれない・・・」。こんなお悩みを持つ健気な奥様方も結構いらっしゃいます。
少子高齢・晩婚が進む今、愛する夫にはずっと健康で長生きをして、年々年収を伸ばしていただくのがベター。
朝ごはんを食べてくれない夫を、少しでもいいから「栄養ある朝ごはんを食べる夫」に変身させる方法を模索していきましょう。
目次
1、夫の体にはいつ栄養補給がされているのかを考える

朝ごはんを食べない男性は、稼ぐキャリア男性であることが多い印象です。
理由は3つ。
- 帰宅が遅くて朝はゆっくり寝ていたい
- 夕食の時間が遅くてお腹が空いていない
- 朝の出社時間が早くて朝ごはんの時間がない
どの理由もまっとうなものに感じますが、さて、それではキャリア夫たちは一体どのタイミングで資本となる体に栄養補給ができているのかを考える必要があります。
- 朝:食べない
- 昼:会社近くや出先での外食
- 夜:接待、会食、遅い時間での自宅夕食
↑上記の内容では、外食、接待、会食でよほど良い内容のものを適量選択しない限り、よい栄養補給ができているとは考えづらい状況ですね。
外食先で、栄養や健康を考慮してのメニュー選びができそうな夫なのであれば問題ありません。
栄養や健康を考慮している夫の場合は、野菜を確保しようとサラダを追加したり、カロリーを抑えようと揚げ物メニューを控えたりという判断をすることができます。
がしかし、男性は生れながらにして、女性よりも健康美意識が低いのが特徴で、そうそう高度なレベルのことを要求することは難しいと考えた方がこちらも気が楽です。
つまり、外食の多いキャリア夫の場合はとくに、期待をしないこと。
自宅であなたの食事を確実に食べることができるタイミングの朝ごはんこそ、栄養と健康を考慮した食事を食べてもらう必要があるのです。
2、夫が朝ごはんを食べたがらない理由を考える

せっかく、野菜中心の体に優しい朝ごはんを用意していたとしても、食べてくれない夫。
何に原因があるのかというと、答えは簡単です。
「食べたくないから」
では、なぜ食べたくないのだろうか、ということが重要です。
答えは二つ。
- 朝ごはんの大切さを理解していない
- お腹が空いていない
それぞれの対処法に適切に対処していくことが必要です。
2-1、朝ごはんの大切さを理解していない
朝ごはんを食べた方が、子供の学力も、社会人のパフォーマンスも上がることは多くの研究で証明されています。
そして、昼・夜が外食になりがちなキャリア夫であればあるほど、朝ごはんでの栄養の確保(とくに外食で不足しがちな野菜の確保)が重要ですが、残念ながら、健康美意識が成長していない場合は朝ごはんは時間の無駄でしかありません。
ただ、理論派で効率性重視のキャリア夫の場合、そんなことを妻から言われてもムッとするだけ。
そんな時は、
「朝に、10分でもいいから家族の時間を確保してほしい。」
「夫に朝、お味噌汁を食べてもらってから送り出すことが夢だったから、それを叶える協力をしてほしい。」と伝えてみましょう。
2-2、お腹が空いていない
こう言われてしまうと、元も子もないですよね。
ですが、夫にずっと健康に働いてもらうためには、ここでめげてはいけません。
お腹が空いていない、というのは、昨夜の夕食の余韻が残ってしまっているから。
接待・会食で大幅に飲み食いした翌朝は、胃腸を休ませることも大切なので温かいお茶でも一杯いれてあげましょう。
自宅での夕食であった場合は工夫をすることで、「朝ごはんを食べる」につなげることが可能です。
3、自宅での夜ごはんから準備を始める

自宅で夜ごはんを食べてもらう貴重なタイミングを見逃さないことが重要です。
20時前までに夜ごはんを食べ終わる、もしくは就寝4時間前までに食べ終わるという場合は、「野菜料理・肉や魚のメイン・ご飯」など日本古来の一汁三菜をイメージするといいですね。
食材の数は頑張りすぎなくて大丈夫。
野菜/タンパク質(肉や魚や卵など)/炭水化物
が食卓に網羅されていれば、体に必要な栄養はほぼほぼ確保できていると、気楽に考えましょう。
久しぶりの自宅での夜ご飯だから、と品数・食材多く頑張り過ぎてしまうと、返って胃腸に負担をかけたり、カロリーオーバーになるので注意しましょう。
帰宅時間が遅い場合は、何より意識したいことは「胃腸に負担をかけない食事」であることです。
- 野菜を中心に
- 揚げ物は避けて
- 炭水化物(主食)は少量か控える
- 油物も避けて(脂の多いお肉などは避けて、納豆や魚がベター)
そして、腹6~8分目でやめてもらうことです。
そのためには、会話などのコミュニケーションをとりながら、「食べることだけに集中させないこと」です。
遅い時間に食事を提供するとなると、自分の就寝時間も遅れるので、つい早く食べてほしいとせかしがちですが、ここはグッと押さえどころです。
外でいつも戦ってきてくれているキャリア夫達に、癒しの時間を与えると思って、優しい時間づくりを意識してあげましょう。
4、キャリア夫を早く寝かせるサポートをしよう

夜、時間があるとつい仕事を始めたり、映画をみ始めたりするのが、「時間を有効に使いたいキャリア夫」の特徴です。
ですが、睡眠時間をしっかり確保した方が、肥満防止になることもわかっています。
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「自分で食べた食器は自分で洗って」なんて言わずに、お風呂に入ってもらったり、明日の支度を早めに終わらせてもらったりと促して、早めに就寝してもらうサポートを上手にやってのけましょう。
上手にサポートをして朝ごはんを食べる健康優良夫に変身させよう!
キャリア夫は、自分の仕事のことで精一杯な毎日を生きています。
そんな夫を健康的に生かすも、堕落の人生に進んでいくかも、実は手綱は賢い妻の手元にあったりします。
長い目で見た時の必要なサポートを賢く判断して、上手に夫をサポートしていきましょう!
《コラム担当:(社)日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子》