朝食食べない人は太りやすくなる「血糖値」の話

朝食抜きの人が太るもったいない理由

朝食の存在感は、非常に薄いなというのが印象です。

先日、講演会に来てくださった男性の皆様は、お一人暮らしの方が多く、見事に朝食はほぼ食べていないとのことでした。

朝食を食べない理由を聞くと「そもそも意識をしていなかった」という方もいらっしゃれば、「面倒臭い」「時間がない」というご意見が多い。

では、女性は?となると似通っていました。

お一人暮らしの方だと、

「朝、起きるくらいなら寝ていたい。」

「面倒臭い。」

「時間がない。」

そしてママさんだと「抜こうとは思っていないが、結果的に子供の食べ残しを食べる程度になっていた」「食べたいけれど時間がない」

という理由が目立ちます。

そして。
女性が朝食を食べない理由として、一番多く聞かれるのがこちら。

「1食分のカロリーが減ると思うと、朝は食べずにおきたい。」というもの。

なるほどー、です。

が、よくよく聞くと、朝食を抜いているにも関わらず、なぜか年々増えてく体重と、崩れていく体型にお困りの様子。

そんな方達に、朝食をしっかり食べる、ということをしてもらったら・・・・。

素晴らしい勢いで、体調が良くなり、体重・体脂肪率が減少する方続出です。

つまりは、「朝食は食べておいた方がいい」ということ。

実はこれ、医療界においても糖尿病患者さんの食事指導でも採用されているくらい重要な事実なのです。

というわけで、今回は「なぜ朝食抜きの人が太るのか?」ということと、特に女性には朝食を食べることをお勧めする理由について書きます。

朝食を食べない人の方が太りやすい

朝食を食べない人の方が太りやすい

これは、男性女性問わず、本当にその通りだと実感しています。

特に、ガツンと炭水化物や丼モノを食べる男性こそ、是非是非耳をダンボにして聞いていただきたい内容です。

 

セカンドミールエフェクトって言う言葉をご存知ですか?

言葉のごとくですが、「セカンドミール=2番目の食事」、つまりは「次の食事に与える影響」という意味です。

例えば、昨日の朝、わたしが朝食を抜きにしたとします。そして、今朝は朝食を食べたとします。

昨日も今日も、ランチに同じ「A定食」を食べるとしましょう。

このとき、何が違うのかといえば、朝食を抜いたか・食べたか。

何が同じかといえば、両日ともに同じランチ「A定食」を食べているということです。

たった、「朝食を抜いたか・食べたか」の違いだけなのに、カラダには大きな差が生まれます。

それが何か、というと、「血糖値の上昇度」の違いです。

血糖値とは、食後、血液中に存在する血糖の濃度の具合を示す数値です。

この数値が上がれば上がるほど、血糖値を下げようとするインスリンが分泌されることになります。

問題は、このインスリンが分泌されればされるほど、糖を脂肪に変えやすくなるということ。

先ほどの例に戻ってみると、こんな違いが証明されています。

昨日:朝食抜き・ランチA定食 → 血糖値 急上昇

今日:朝食あり:ランチA定食 → 血糖値   穏やか

 

はい。朝食抜きの日のランチ後の血糖値が、急上昇をしやすいのです。

血糖値が急上昇すればするほど、インスリンが多く分泌されるので、脂肪が蓄積されやすく、太りやすいということに繋がるわけです。

これが、セカンドミールエフェクト。

おそるべし、ですね。。。。

このため、糖尿病患者さんの食事指導では、食事をむやみに抜かないことが推奨されています。

糖尿病だから気をつける、ということではなく、体が健康に機能している今だからこそ取り組むべき基本的なこととも考えられますが、皆様にとってはいかがでしょうか。

 

朝食を食べた方が心が安定しやすい

これもこのブログでも何度もお伝えしていますが、女性には特に「食事を抜かないこと」をお勧めしています。

なぜなら、を改めて書かせていただくならば、「女性は欲求不満に弱い」から。

女性の欲は、男性のそれにおいて強いのです。

食欲はもちろん、物欲も、というと、「あぁ、確かに」と納得される方多数・・・。笑

朝、忙しさに負けて、無意識のうちに食事を抜いていたとしても、昼食までの空腹時に感じる「食欲」への欲求はどんどん溜まっていっています。

そのストレスに弱いのが女性!!!!

欲求は強いくせに、ストレスに弱いって、本当に女性はわがままですよね。笑

そのストレスを解消しようとする手段の一つに、「ついお菓子に手が伸びる」とか「ランチでついつい好きなものを食べ過ぎてしまう」などの発散を起こしやすいのが女性の特徴です。

意思が弱い、とかそういう根性論の話ではなく、脳のメカニズムになります。

とはいえ、そこを自制するには、自分の意思は必ず必要になりますが・・・。

なので、特に成長欲・美欲の強い女性には、「食事を抜く」という美容・健康法は合わないのです。

子供にして欲しい食生活を自分に

子供にして欲しい食生活を自分に

これもいつもお伝えしている事ですが、多くのママさんは「太りたくない」と言う気持ちもありつつ、子供に対して「自分が食事を食べない姿」を見せることに、少なからず罪悪感と疑問を持たれています。

そもそも、自分は食べなくとも、なぜ子供には朝食をしっかり摂って欲しいと思うのか?

それは、子供の成長のためですよね。

では、大人のカラダには、食事からの栄養は必要ないのか?と考えてみると、どうでしょう。

そんなはずはありませんよね。

大人だって、日々細胞が作り変えられ、筋肉や骨を再生し、心臓や脳を働かせてくれています。

そこには、食事からのエネルギーと栄養素が必ず必要なはず。

つまり、子供に食べさせたいと思う、栄養満点の食事を、大人のわたし達が食べてはいけない理由は何もないし、むしろ、笑顔で家族みんなで朝から「いただきます」ができたら、どんなに素敵なことでしょう!!!

是非とも、子供達にも「ママも、ずっと綺麗で健康でいたいから、みんなと同じくらい美味しいご飯をしっかり食べるよ!!」という健康的な姿を見せてあげて欲しいのです。

わたしもまったく大切にしていなかった朝食

とはいえ、わたしも昔は、朝食なんてまったく大切に考えていませんでした。

学生の頃は、朝から大好きな菓子パン。

看護師をしていた頃は、時間との戦いで、トースト1枚にカフェオレ。夏場はコーンフレークなどでした。

ですが、自分の体調不良や体重コントロールの乱れから、食事の大切さに気づき、そこからは1日3食朝食もしっかりバランスよく食べています。

現在は、体調はすこぶる良くなり、体型・体脂肪率の大きな変動もありません。

子供の学力優秀者も世界の成功者も、朝食を食べている率が高いことから、ぜひぜひ多くの方に朝食の素晴らしさを見直して欲しい、と切に願っております。

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代表理事 高久恵美子
日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子カロリー計算・g計算不要。しっかり食べてキレイになる食事法を推奨する看護師/保健師。
「毎日の食は、わたし達の味方である」ということを、栄養学とは異なった観点で、ワーキングウーマンやダイエットを繰り返してきた人に教えています。FB   詳しいプロフィール お問い合わせこの著者の記事


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