「うちの家族」のLDLコレステロールが高いのは遺伝・家系なの?

「うちの家族」のLDLコレステロールが高いのは遺伝・家系なの?

よく聞く「遺伝・家系」説。

実は、古くから言われている「遺伝・家系」という言葉を鵜呑みにしてやり過ごしてしまっているのは、とてももったいないことかもしれません。

今回は、「遺伝・家系」について「LDLコレステロール」が高い人の例を交えながら一緒に考えていきましょう!

1、コレステロール、ガン、糖尿病、風邪のひきやすさ、ニキビなどは「遺伝・家系」だけではないかもしれません。

現在の西洋医学では、親や兄弟がなっている症状や病気を、同じ家族が発症する確率の高さから「遺伝・家系」といった「体質遺伝」という風に考えることがほとんどです。

医学の教科書にも「原因は不明。現在は遺伝と考えられている。」などという記述を多く目にします。
おそらく、多くの方が健康診断や病気などの受信の際の問診で「ご家族に同じ症状の人はいますか?と尋ねられたことがあることでしょう。

これは、現代の西洋医学の考え方を示しているといえます。

1-①「遺伝・家系」と言われたLDLコレステロール値が下がった!

「遺伝・家系」と言われたLDLコレステロール値が下がった!

これは、実際にあった30代前半女性の話です。(年齢は当時)
幼児を持つママさんで、見た目はいたって健康そうで標準体型。

ですが、昔からの便秘症に加え、LDLコレステロール値が学生の頃より高く、医師より内服を勧められたまま内服を継続しているとのことでした。

聞けば、ご実家のお父さんも、祖父もLDLコレステロール高値だったため「遺伝・家系」と言われて諦めているとのこと。

ですが、肝機能障害があるわけでもない若い成人が、本当に「遺伝・家系」によってLDLコレステロール高値のまま、生涯をずっと内服治療していくべきなのでしょうか。

そこで彼女がしたことは、「体によい食事を取り入れること」と「体に良くない食事を極力減らしいくこと」の2つでした。

すると、学生のころから10年近く異常値を示していた「LDLコレステロール値」が正常に戻ったのです。

これには、本人も大喜びでしたが、何よりも大きな産物は、毒である内服をいち早く手放すことができたことではないでしょうか。

1-②ニキビ、肩こり、偏頭痛持ちという「遺伝・家系」説

ニキビ、肩こり、偏頭痛持ちという「遺伝・家系」説

これは筆者の経験です。
思春期の頃からで始めた真っ赤なニキビ。そして、肩こりのしやすい体質に、頻繁に痛み止めを必要とする偏頭痛持ち。
これらは、兄弟で持ち合わせていた「遺伝・家系」的な体質だと片付けられ、わたし自身もそのように受け止めて社会人になりました。

ところが、学生・社会人となってより交友関係が広がれば広がるほど、「健康的で体質の悩みなどない人」の多さに打ちのめされたのです。

そして、そこから疑問を持つようになったのが、食生活変容のきっかけとなりました。
食生活を変えることによって、ニキビや肩こり、偏頭痛といったものは「症状がないのが当たり前」であることがよく理解できましたし、今でももちろん不摂生が続けば、これらの症状が出てくることも自覚しています。

1-③一人暮らしを始めたら「ほこりアレルギーが治った」人

一人暮らしを始めたら「ほこりアレルギーが治った」人

これも、知人に実際にあった話です。
彼は、幼少の頃より、ほこりアレルギーによる咳喘息を頻回に経験していたとのこと。
しかし、大学生から始めた一人暮らしから、咳喘息症状は徐々に減っていき、今ではそういった兆候すらないとのことです。

これらから見えることは一体なんでしょうか?

2、食生活、生活習慣の継承を疑ってみること

食生活、生活習慣の継承を疑ってみること

これまで医療現場や多くの方との関わりの中であった実際のこととは、「肥満の両親の子供には肥満が多い」「親が糖尿病だと子供も糖尿病になりやすい」などという「家族内継承」です。

これらの事実を、これまでの西洋医学では「遺伝・家系」という言葉で片付けてきました。
しかし、食生活変容をしていく多くの方の事例、そして自分の経験を踏まえて考えると、どうしてもこういう考え方が生まれてきます。

それは「食生活・生活習慣による継承」です。

つまり、親の食嗜好や生活嗜好は、そのまま子供に引き継がれやすいということです。
現に、親の食に対する好き嫌いは、子供に高い確率で継承されることがわかっています。
親が、高い意識を持ち、健康美を呼び起こすような食嗜好・生活嗜好を持ち合わせていれば、それと一緒に時間を歩む子供たちやその家族は、同じような結果を生むということ。

そしてまた、その逆もしかり、なのです。

3、夫婦同士の方が発病しているという事実

夫婦同士の方が発病しているという事実

新谷弘実先生の本にこのようなことが書かれていました。

「夫婦は他人ですから、同じ遺伝要素はもちません。にもかかわらず、生活を共にしていない一卵性双生児よりも、生活を共にする夫婦の方が、はるかに高い確率で同質の病気を発病しているという傾向が出ているのです。

とくに、仲の良い夫婦で30年近く生活を共にしているという夫婦では、一人が大腸ガンになったので調べてみると、もう一人は大腸ポリープになっていたり、妻が乳ガンになったら、夫は前立腺ガンになるといったケースがとても多いのです。」

長らく共に生活をする場合、リードする側の食嗜好・生活習慣嗜好が、家族に与える影響は、良くも悪くも与え合う、ということが見て取れますね。

4、たとえ親兄弟にいたとしても、諦める必要はない

たとえ親兄弟にいたとしても、諦める必要はない

前述した通り、西洋医学では、親・兄弟で同じ体質や病気が出ると、多くのケースが「遺伝だから」「家系ですね」という言葉で片付けられてきました。

そして、不要かもしれない、もしくは、効果の出ない薬の処方という形でずるずると対症療法を繰り返されている人も少なくありません。

我々一般の人々も、「うちはニキビ家系なの」「うちはLDLコレステロールが高い遺伝家系なの」「うちはガンの遺伝家系なの」と「仕方のないこと」として受け入れてしまっている風潮があります。

でも、そうではないかもしれません。
確かに、血液型や色覚障害などは、遺伝子によって決定づけられることが確かです。

ですが、多くの「思い込んでいる遺伝・家系」な体質はあきらめる必要がないものも必ずあるでしょう。

自らの知識・行動によって、いくらでも改善・回避することは可能です。
あきらめずに、たくさん情報収集をして、本当に役立つ情報を吟味して行動し続けて、あなたとあなたの次の世代からの流れを変えていく決心をしてみてください。

まとめ

やや堅苦しい内容になってしまいましたが、参考になりましたでしょうか。。。
わたしは、今の仕事をする上で、この事実を沢山の人に知ってもらうことは、とても大きな意義があると思っています。

諦めずに、自分の癖となってしまっている悪しき習慣に気づき、改善していくこと。
そこさえ出来れば、人生そのものが向かう方向が大きく変わっていく可能性があるのですから。

そして、共働き世代が増えたとはいえ、まだまだ女性が家族の食・生活パターンをつくる率は9割を超えるとされています。

つまり、女性の嗜好が家族の運命を大きく左右する力を持っているということ。

このことを、多くの女性が前向きに理解し、より良い影響を大切な人たちに与える意識をもつことができれば、もっと世界が美しく豊かになるのではと思ってやみません。

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《コラム担当:(社)日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子》