野菜確保の強い味方「カット野菜」には栄養がない??

カット野菜には栄養がない?

忙しい毎日の中でも、やっぱり確保したい「野菜」。とはいえ、スーパーで売られている野菜を丸ごと買うと使い切れずに、結局傷んでしまって廃棄してしまう・・・。そんな悩みを解決してくれるのが「カット野菜」です。

現在売られているカット野菜は、一食分、もしくは一回の調理分でパックされた生のカット野菜から、調理しやすいようカットした状態で冷凍されている冷凍カット野菜があります。

ここで気になるのが、これらカット野菜には十分は栄養が含まれているのだろうか?ということですね。実際のところはどうなのか?今回のテーマは「カット野菜の栄養」についてお届けいたします。

1、カット野菜の種類

カット野菜種類

カット野菜の需要は、非常に高まってきていて、コンビニだけではなく、スーパーでも多くの種類のカット野菜が売られています。共働き世帯が増えていることで、家事の負担を減らしてくれるものとして重宝されています。また、高齢者にも使いやすいものですね。さらには、核家族とともに、世帯での野菜の消費量の減少に対しても適しています。
どんなタイプのカット野菜があるのか見てみましょう。

1-1、生タイプカット野菜

・ミックスサラダ

1~2人前用で、お皿に移してそのまま食べられるよう、数種類の生野菜が入っています。

・調理用ミックス野菜

カットされている状態で、数種類の野菜が入っています。材料を余すことなく、1回分の野菜炒めを作ることができます。

1-2、冷凍タイプカット野菜

・調理済み冷凍カット野菜

すでに茹でてあるブロッコリーや、ほうれん草、小松菜、じゃがいもなどの冷凍カット野菜が売られています。
ブロッコリーなどは、夏場のお弁当に冷凍のまま入れることで、保冷剤の役割を期待する消費者もいるようです。また、すでに茹でてあるほうれん草や小松菜は、解凍して味付けをして使用しますが、水分がでて水っぽくなるため、味としては低下するという評価が多いようです。

・生のまま冷凍されているカット野菜

ささがき処理さているため、袋から出したらそのまま調理をして金平ごぼうになる、ごぼうと人参のセットもあります。これは非常に便利ですね。
また、ほうれん草などの葉物野菜を生のままカットして瞬間冷凍されているものもあります。こちらは、グリーンスムージーを作る人にも人気だそうですよ。夏場は、冷たいグルーンスムージーになって美味しそうですね。

2、カット野菜には栄養があるの?

カット野菜栄養あるの?

それでは本題に入りますが、時代にマッチした便利なカット野菜には、栄養が期待できるのでしょうか?様々な見解があるようです。

2-1、カット野菜の作られ方

  1. 野菜の水洗い
  2. 野菜の芯のカット
  3. カット面をさらに水洗い
  4. 必要形状へのカット
  5. 除菌洗浄(薬品使用)
  6. 薬品の水洗い
  7. 水切り
  8. 計量・袋詰
  9. 金属探知機検査
  10. 冷凍・冷蔵保存
  11. 配送

上記の工程からわかるように、加工の時点で、野菜が持っている栄養価が失われる機会は否定できません。では一体、どんなタイミングで野菜は栄養価を失っていくのでしょうか?

2-2、野菜が栄養を失う時とは?

・カットされた瞬間から野菜の劣化が始まる

野菜はカットされた瞬間に栄養劣化する

カットされた野菜は、時間が経つと変色をしますよね。これは、野菜に含まれるポリフェノールが空気に触れることで酸化をして変色するのです。酸化とは、ビタミンCを失うことでもありますから、カットの回数が多ければ多いほど、時間が経てば経つほどに栄養が失われることになります。
また、野菜に豊富に含まれる水分も、立派な天然の栄養分です。カットされると、その断面から水分も失われて、しなしなになっていってしまいます。

・水に浸けると栄養価は流れ出ていく

野菜は水に漬けると栄養が失われる

野菜がもつビタミンには、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンの2種類があります。このうち、水溶性ビタミンは、水に溶け出す性質があります。つまり、水につける回数が多ければ多いほど、水につける時間が長ければ長いほど栄養価が失われていくことになるのです。
また、ミネラルでもカリウムなどは、水につけたりゆでることによって、1/3~2/3が失われることになります。
上記のカット野菜の作られ方の工程からみると、水や薬品につける回数の多さから、少なからず栄養価が流出していることは否定できません。

2-3、カット野菜の気になる栄養価

上記のことからもわかるように、カット野菜には、その加工工程において、多少の栄養流出は仕方のないことだということがわかりますね。
ですが、すべての栄養がなくなるわけではありません。

また、丸ごとホール野菜を購入していたとしても、購入してからずっと使用せずにおいておくと、時間の経過とともに野菜の栄養価は失われていくことがわかっています。

3、簡単!!カット野菜のメリット・デメリット

《メリット》

・量に無駄がない

1人前、2人前分と、用途に合わせて購入できるので、余って放置して傷んで捨てる・・・ということにはなりにくいですね。

・値段が安定している

気候や時期によって、数百円も値段が変わるホール野菜と比べると、カット野菜は比較的値段が安定しています。一人暮らしの学生さんでも安心して野菜と取り入れるきっかけになりやすい理由の一つと言えます。

・切り方が均一化されていて美しい

千切り、乱切り、薄切りはもちろん、皮むきまで機械で行っているため、切り方が均一で料理の見た目が美しくなります。

・ゴミが減る

丸ごとホール野菜を買うと、芯をとって、皮をむき、または傷んでいる箇所を廃棄したりと、必然的にゴミが増えます。カット野菜では、余分なものがすべて取り除かれており、また傷んでいることもなかなかありませんから、ゴミの量は圧倒的に減ることになります。

・なんといっても楽

包丁、まな板、下処理、洗い物が不要のため、忙しい仕事終わりなどには最高の時短手段となりますね。

《デメリット》

・栄養価が減少する

水洗いや消毒液に漬ける際、どうしても一部の栄養の流出は避けられません。カット野菜を選ぶ際は、利便性か、栄養価か、どちらかの優先順位をその都度選んで活用することを割り切っていくといいかもしれませんね。

・食品添加物が含まれる

カット野菜は、時間の経過とともに現れる「変色」を防ぐために薬品が使われます。これらは、国内の安全基準をもちろん満たしているものであり、「人体に悪影響はない」というものではありますが、少なからず摂取してしまうことは否定できません。こちらも、利便性を取るか、安全性を取るか、というところで、個人が判断をしていく必要がありますね。

まとめ

カット野菜は、一人暮らし・核家族の増加・高齢者世帯の増加・女性の社会進出などにより、その便利さと手軽さから人気である証拠に、現在様々な種類のカット野菜が販売されています。
畑から採れた丸ごと野菜には、栄養価・安全性では劣るものの、利便性の高さには重宝します。

丸ごと野菜をなるべく買い、使用することを目指しつつ、忙しい毎日の中には、技術の進歩に甘えさせてもらうことも、柔軟に受け入れていくと、毎日の食生活が楽になるかもしれません。
栄養面を取るか、安全性を取るか、手間を惜しんでホールで購入するか、ご自身の毎日の事情に合わせて、ストレスなく選んでいきたいものですね。