今や世界中のセレブの中で大人気の「グルテンフリー」。
日本でも浸透してきており、都内を中心にグルテンフリー食材がスーパーで手に入るようになってきています。
世界で大流行のグルテンフリーとは何か?そんな疑問を解消していきましょう。
目次
1、「グルテンフリー」とは何か?
「グルテン」という言葉は、パン作りをする人ならなじみがあるかもしれません。
パン作りをする時は、よくこねることでグルテンを引き出すことで、膨らみやすく美味しいパンができると言われています。

「グルテン」とは、小麦・ライ麦・大麦などに含まれるタンパク質成分のこと。
「グルテンフリー」とは、食生活からグルテンを抜く食事法を意味します。
グルテンを抜くだけで、体調改善をしながら、自然と痩せていき、パフォーマンスもアップするということで、日本での火付け役は世界的プロテニスプレーヤーのジョコビッチ選手の著書「ジョコビッチの生まれ変わる食事」ではないでしょうか。
2、グルテンフリー生活の嬉しい効果
「グルテン」を抜くだけで、体重が落ちるだけではなく、体質やライフスタイルにまで効果があると実践者達の報告が多数上がっています。
2-①、自然と体重が落ちる

「グルテン」を含む小麦を摂取すると、血糖値が急上昇するという特徴があります。
血糖値が急上昇すると、下げようとしてインシュリンが分泌されます。
血糖値が上がれば上がるだけ、インシュリンが分泌されるのですが、このインシュリン。ちょっとやっかいです。
インシュリンが大量に分泌されると、余った糖を脂肪に変換させるため、体脂肪として蓄えられやすくなります。
グルテンフリー生活をすると、この血糖値の急上昇を回避できるために、自然と体重が落ちていく人が続出するのです。
2-②、食習慣が落ち着く

久しぶりに、甘い菓子パンや、美味しいトーストを食べると、またその日の夜も、翌日も、パンを食べたくなったりすることはありませんか?
実は、グルテンには、白砂糖以上の中毒性があり、一度食べると、もっと欲してしまう。そんな麻薬のような働きがあります。
これは、「脳」が欲しがってしまうので、なかなか理性では止めることが難しいもの。
よって、グルテンフリー生活の最初のうちは「禁断症状」といって、パンや麺類などへの強い欲求やイライラを経験する人が多いようです。
ですがこの期間を抜けると、グルテンからの中毒性からは抜け出すことができ、自然と和食や自然に近い形の食事を好むようになり、間食も減っていくようになります。
2-③、美肌になる

グルテンは、腸内で炎症を引き起こすと考えられています。
腸は肌の鏡。グルテンの食べ過ぎで炎症を起こした腸は、栄養を吸収できず、肌荒れやニキビの原因になります。
また、小麦に含まれるでんぷんの一種は、「糖化」を促進します。
糖化をした肌は、硬くごわつく質感となり、シミ・シワ・たるみなどのエイジングを早めることになります。
グルテンの摂取を控える、もしくは完全フリーにする期間を持つことによって、お肌の質感の変化に驚くことでしょう。
2-④、仕事や勉強のパフォーマンスが上がる

グルテンフリーの食生活は集中力を高め、仕事や勉強のパフォーマンスを上げることに一役買ってくれます。
なぜなら、先にもお伝えした通り、血統いの急上昇がなくなるため、血糖値の急降下もせずに済むということなのです。
血糖値の乱高下は、精神的にも不安定さを生み出します。
血糖値が急上昇している時は、幸福感や満足感を覚えますが、急降下した時は、焦り・イライラ・不安感を強く感じるので、さらに血糖値を上げる食べ物を欲する、という悪循環に陥ります。
血糖値を急上昇させるように食生活を控えることができれば、精神的にも安定し、仕事や勉強のパフォーマンスがアップしていくのです。
3、グルテンフリー生活の取り入れ方
では、グルテンフリー生活はどのように取り入れていくのでしょうか?
まずは、現在の食生活にどのくらいのグルテンが含まれているかをチェックしてみましょう。
3-①、グルテン度チェック
- ご飯よりパン派である
- パスタやラーメンなどの麺類が好き
- パン、パスタなど一品もので食事を済ませることが多い
- パンケーキやドーナツなどの間食はほぼ毎日とっている
- パン屋さんに行くと、2日分くらいは購入してしまう
- お好み焼き、たこ焼き、たい焼きなど粉ものが大好き
0~2個:ひとまず安心3~4個:やや注意。食生活の見直しが必要な時期かも?
5個以上:要注意。グルテンによる症状が出ているかも?
3-②食べて良い食材と避けるべき食材
【食べてよい食材】
- 米、野菜全般、果物全般、魚介類、豆類、ナッツ類
- 米粉/玄米粉/そば粉/片栗粉
【避けるべき食材】
・小麦、大麦、ライ麦を使用したもの
パン、うどん、ビザ生地、ラーメン、焼きそば、クッキー、ケーキ、パスタ、マカロニ、ドーナツ、ビール
3-③グルテンフリー生活を継続させるヒント
【準備こそが全て】
つい、何かを食べようとすると、日持ちがしやすくて、手軽に買えるもの・・・と思いますが、これまで手軽に食べていた菓子パン、マフィン、ドーナツなどはグルテンがたっぷり。
代わりに果物やサラダ、スムージー、ナッツ類などを、口寂しい時にすぐに用意できるよう、準備をしてから臨みましょう。
もう少し知りたい方へおすすめ記事
「グルテンフリーの効果は体調面でどう変わるの??」
まとめ
グルテンフリーは、グルテンアレルギーの人だけではなく、健康美づくりそのものにとっても大きな意義のある考え方です。
一度取り入れてみると、身体の明らかな変化を感じる人も多いので、期間を決めて(個人差はありますが、2週間体験いただくとその変化に気づく人が多いです)チャレンジする価値は十分にありますよ。
《コラム担当:(社)日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子》