グリーンスムージーが日本に本格上陸して10年以上が経とうとしています。(執筆時2017年)
未だに衰えることのないグリーンスムージーは、都内では高級住宅地や商業施設で簡単に店頭でフレッシュなグリーンスムージーを手に入れることができるほか、地方の観光地でもその土地の産物を生かしたグリーンスムージーも人気です。
今回は、現代人が抱える大問題「野菜不足」に対し、グリーンスムージーがどんな効果を発揮してくれるのか、についてお伝えします。
目次
1、グリーンスムージー大流行の理由
都内の一等地の店頭で販売されているグリーンスムージーのお値段は、サイズにもよりますが、おおよそ600~1200円と比較的高価。自動販売機などでは未だに100円で清涼飲料水が購入できるのに、なぜ人は高価なグリーンスムージーを手にしようとするのでしょうか?
1-1、グリーンスムージー火付け役は海外セレブ

グリーンスムージーは、もとは海外で大流行したものです。ハリウッドセレブ達が、「美のため」「健康のため」「グリーンスムージーを飲んで体型維持」などとうたうと、またたくまにメディアに取り上げられ世間に広がっていきました。同時にレシピ本なども次々と発売され、グリーンスムージーを家庭で作るための高級ミキサーも飛ぶように売れていったとのことです。
1-2、不調を抱える人が多い&健康意識の高まり
忙しく毎日を過ごす現代人。食事や生活習慣が崩れやすくなっています。
2016年の調査では、企業に勤務している会社員1,500人において、平均して1人あたり4.6個も不調を感じていることがわかっています。
【参考:ティーペック株式会社「会社員の仕事のパフォーマンスと健康に関する意識調査②」】
長寿大国と言われる中、長時間労働による労災が問題視され、国や企業も「国民・社員の健康」に非常にナーバスになっており、様々な取り組みをする中、ようやく日本人一人一人が、自分の健康意識を持ち始めた、と言ってもいいのかもしれませんね。

ちなみにですが、当方の元にいらっしゃるクライアントさんの傾向として、「若くて細身」の方でも、高コレステロール・中性脂肪高値で悩まれている方は明らかに増えています。
1-3、日本人は野菜不足!!!

厚生労働省が国民に対し推奨している野菜摂取量は350-400gであるのに対し、日本人の野菜摂取平均量は280g程度となっています。とくに若い世代での野菜摂取不足は顕著です。
肉食のイメージが強いアメリカでさえ、現在は国民の健康意識が高まり、野菜摂取量は日本人よりも高い数字になっています。
日本では、コンビニやチェーンのファミレスが増えており、食物繊維をほぼ含まない加工食品の増加が目立ちます。ところがニューヨークなどでは、手軽に立ち寄れるデリやデパートの食料品コーナーでは、大きなパックに入ったサラダやフルーツがたくさん売られています。出勤前の朝や、ランチ時は、男性もよくそういうサラダを購入しているのが目に付きます。
一方日本では、まだまだ手軽に野菜を食べることができるお店が少ないのが現状ですね。
グリーンスムージーがすごい理由その1
《野菜・果物の栄養素が丸ごととれる》
野菜不足を補おうと、市販の野菜ジュースを意識して飲んでいる人もいるのではないでしょうか。しかしながら、加工食品である市販の野菜ジュースは、加工処理を経て多くの栄養が失われています。
体が健康を維持する上で必要なのが、5大栄養素です。このうち、ビタミン・ミネラルは、グリーンスムージーの材料である野菜や果物から丸ごと確保することができます。
ー5大栄養素ー
- タンパク質
- 脂質
- 炭水化物
- ビタミン グリーンスムージーから十分に確保可
- ミネラル グリーンスムージーから十分に確保可
また、第6の栄養素である食物繊維や、第7の栄養素であるフィトケミカルもグリーンスムージーから豊富に確保することが可能になります。
現代人は、炭水化物や脂質は多くとっても、ビタミン・ミネラル・食物繊維・フィトケミカルは不足しがちです。野菜・果物から豊富に摂取できるこれらの栄養素は、体の代謝をあげたり、デトックス力を高めるのに欠かせないものですから、意識して摂り入れていくべき栄養素といえます。
グリーンスムージーがすごい理由その2
《食物繊維も一緒に確保できる》
グリーンスムージーの流行と合わせて今人気を博しているのが「コールドプレスジュース」です。
コールドプレスジュースは、食材に圧をかけることによって、果汁だけを絞りとり、食物繊維を取り除いたジュースのこと。さらさらしていて非常に飲みやすいという特徴がありますが、食物繊維を取り除いてしまうのはもったいない!!
食物繊維には、こんな素晴らしい働きがあります。
●肥満予防
過剰に摂取してしまった脂質や糖質は、体内で脂肪に変換されます。しかし食物繊維はそれらを吸着し、血中への吸収を防いでくれます。それだけではなく、食物繊維をたくさん摂ることによって胃の中で膨らみ、満腹感を得やすくなるため食べ過ぎを防止してくれる役割もあります。
●便秘解消
多量の食物繊維は、便のカサ増し効果があり、お通じの出をよくしてくれます。また水分保持力により、スムーズな排便を促します。そして、腸内で、善玉菌のエサとなるため、腸内環境改善にも大きく貢献してくれるのです。
●免疫力アップ
免疫力アップに欠かせない免疫細胞の多くは腸内に存在します。腸内で、善玉菌のエサとなることで、腸内環境を整えることで、免疫力アップにつながるのです。野菜を多く食べるようになって、「風邪をひきづらくなった!」という方が続出するのは、食物繊維が大きく関係しているのです。
グリーンスムージーがすごい理由その3
《大量に野菜を確保することができる》
現代人の炭水化物・脂質過剰摂取気味の食生活には、1日に350g以上の野菜の確保が必要です。しかも、先の説明から、栄養を丸ごと確保しやすい「生」の状態での野菜摂取が必要だということがわかりましたね。
しかしながら、朝、支度で忙しい時間帯に、ボウル1杯のサラダを食べる時間を確保することはなかなか難しい。
そのボウル1杯の野菜と果物をミキサーに入れてできたものがグリーンスムージーなのです。
例えばグリーンスムージーたっぷり1杯で、〈小松菜30g、ほうれん草30g、りんご30g、バナナ50g〉トータル140gもの野菜・果物を摂取することが可能になるのです。
グリーンスムージーがすごい理由その4
《美味しくて簡単・ラクちん!!》
実は、グリーンスムージーは、高いお店で購入するより、自宅で自分で作った方が断然安くすみます。ミキサー購入の初期投資はかかりますが、一度購入してしまえば、他料理でも使用できる優れもの。
何よりも、慣れれば5分で完了してしまう手軽さですから、忙しい朝の時間の栄養補給にもうってつけです。
●野菜・果物の食材を水でよく洗う。
果物の皮にも栄養がたっぷり含まれているため、皮をむく必要はありません。
↓
●ミキサーが回転しやすいように、少々のお水を足してスイッチオン。
ミキサーの馬力の強さにもよりますが、1人分の量であれば、30秒前後で完成します。
↓
●片付け
中身をコップに注いただら、再びミキサーカップにお水を半分まで注ぎ、スイッチオンすれば、洗剤を使わずしてミキサーカップもキレイに洗うことができます。
まとめ
グリーンスムージーがなぜ勢い落とすことなく人気なのかの理由はいかがでしたか?出先のブレイクタイムには店頭で、自宅での健康管理はミキサーで。
ぜひ、野菜不足を補うために、毎日でなくてもいいので、ちょっとした救世主として取り入れてみてくださいね。
次回はハズレのないレシピなどもご紹介していきます。
