夏に痩せる・冬に太る悪循環から抜け出す方法

こんにちは。
日本美食脳アカデミー協会の高久恵美子です。

今日は、読者さんからのご相談への回答Liveをこのサイトでもご紹介します。

ご相談内容

毎年夏に体重が落ちます。夏バテみたいな感じで、食欲もなくなり、生活意欲もなくなるので、恵美子さんのように飛行機で旅行に行ったり、ビーチに行ったりする夏が夢のようです。

平日は仕事に行くだけで、帰ったらエアコンの効いた部屋で寝落ちをし、週末もほぼ家から出ることもなく、食欲もわかないので何を食べているのかわかっていない状況です。

ところが冬になると、消え失せていた食欲が一気に戻ってきて、5kg以上体重が増えることを繰り返しています。

この原因は夏バテとリバウンドなのでしょうか。夏に痩せることは嬉しいですが、悪循環を繰り返しているだけだと感じており、私としてはこの悪循環をやめたいです。

単なる、怠惰な人間を言われて仕舞えばそれまでなのですが、どうしたらこの悪循環を切り抜けられるでしょうか?

《動画で観たい方はこちらから》
夏に痩せる・冬に太る悪循環から抜け出す方法

夏に体重が落ち過ぎることはないはず??

日本には四季があります。
夏と冬の大きな違いは気温ですよね。

当然、私達のカラダのメカニズムにも変化が起こります。

例えば冬の寒い時期。外気温の低さに負けないよう、身体は体熱を上げようと、より活発になります。。
つまり、夏と冬を比べると、冬の代謝の方が高くなるはずなのです。

一年の中で、代謝がもっとも低いと考えられる夏。つまり、一番痩せづらい夏。
その時期に、大きく体重が落ちてしまうことがあるならば・・・。
それは食事からのエネルギー量の摂取不足、が主な原因と言えるでしょう。

エネルギー摂取不足の食事が続く場合、気をつけるべきことがあります。
それが栄養素のバランスが崩れることです。

栄養素のバランスが崩れることのリスク

栄養素とは、ダイエッターからは敬遠されがちな糖質・脂質はもちろんのこと、ビタミン類・ミネラル類・ファイトケミカル・タンパク質などのこと。

エネルギー量(カロリー)が低い食事というのは、概ね栄養素のバランスが崩れがちになるのです。

例えば、エネルギー量を抑えようと、朝食をヨーグルトとフルーツのみにするとします。
すると、食事に肉や魚が含まれない分、身体に必要な分のタンパク質は圧倒的に不足します。(今流行りの、タンパク質補給ヨーグルト10g前後でも足りません)

また、フルーツのみから必要な食物繊維を確保しようとすると、今度は糖質(果糖)の過剰摂取に繋がり、逆に太りやすくなる懸念があります。

私たち人間の身体には、各栄養素において「1日に必要な摂取量」というものがあります。
もちろん、年齢や体格差によってその量も様々。

ですが、偏った食事からは、偏った栄養素を過剰摂取したり、本来必要な栄養素が不足する可能性が大きくなるのは前述の通り。

自分の身体が処理できないくらいの糖質・脂質を摂取すれば、それらが脂肪となり太る原因となるように、自分の年齢・体格にあった栄養素量が確保できないと、今度は代謝がうまく働かなくなり、低代謝になるのです。

低代謝になった身体は、様々な不調の症状を引き起こします。

  • 疲れやすい
  • 風邪をひきやすい
  • むくみやすい
  • 頭痛、肩こり
  • 便秘がち
  • 肌荒れ
  • 髪の毛が抜ける

などなど。

これこそまさに、「現代型栄養失調」「現代型栄養不足」と言われるもの。
こんなに食文化が豊かなのに、本質を見失った食生活がもたらす結果とはとても恐ろしいものなのです。

次に、その「本質を見失った食生活」を経験した私の事例も含めて解説していきます。

2つの「痩せる」の決定的な違い

痩せる、には2つあります。

1つが「意識をして」痩せた場合。
こちらは、ダイエットをしたい方に強く強くお勧めさせていただいている、「意図的に賢く痩せる方法」となります。

もう1つが「意識をしていないのに」痩せた場合。
これは最もお勧めしたくない痩せ方で、まさに過去の私です。のちに説明させていただきますね。

まずは、前者の「意識をして」痩せた場合、についてです。

例えば、専門のダイエットトレーナーをつけたとしましょう。
ダイエットが必要になった身体というのは、確実に何かを過剰摂取をしているから。(大体が糖質か脂質です)
今どきの良心的で質の良いダイエットトレーナーであれば、間違いなく食事サポートが入ってくるはずです。

まずは過剰摂取しているものを洗い出し、それらを控えることから提案してくれるでしょう。
そして健康的に痩せるために必要な栄養素が確保できる食事について指導してくれるはずです。

そこに加えて、プロならではの視点でのフィジカルアプローチ指導が入ることでしょう。
これこそまさに食事面からとフィジカル面からの「意図的に賢く痩せる方法」ですね。

それに対し「意識をしていないのに」痩せた場合はこんな感じです。

朝起きた瞬間からその日の仕事や用事のことで頭がいっぱい。
とにかく朝は、トーストとカフェオレのみお腹に入れて出発。
ランチタイム。忙しくて食べられないことも多々。食べられる時はおにぎり1個を食べて急いで仕事に戻る。
帰宅は23時。何を食べたいかの感情も皆無。とりあえず冷蔵庫にあるトーストを焼いて食べて寝る。

この生活を数ヶ月も繰り返せば、過去の私のように20kg以上の「意識をしていないのに」痩せた、の完成です。

読んでみてお分かりいただけているかと思いますが、賢さとは全くもって真逆の食生活です。
食事をただの「お腹を満たすもの」としか捉えておらず、健康や美という意識は地球の裏側に置いてきてしまっていますね。

この情けない食生活を続けて2年間で体重20kg以上落としたのは、紛れもなく過去の私。
痩せたはいいものの、肌はボロボロ、1年中風邪をひいており、頭痛や肩こりという身体の巡りの悪さの症状がもろに出まくっておりました。

何の話?というくらい話が逸れているようで、実はこの「意識をしない食事」こそが「夏に痩せる」の根本原因になっていませんか?ということを振り返っていただきたいのです。

「暑いから素麺だけで・・・」
「食欲がないからヨーグルトだけで・・・」
「ヘルシーだからスイカだけで・・・」
「面倒だからアイスを代わりに・・・」
こんな食生活こそが「意識をしない食事」の代表例であり、まさに「夏に痩せ、冬に太る」の根本原因なのです。

夏の急激な痩せは身体からの悲鳴→冬太りしやすい

というわけで、ここまでで

  • 夏に急激に痩せるのは自然に反している可能性あり
  • 夏痩せの原因の多くに「意識をしない食事」が考えられる
  • 「意識をしない食事」は低代謝を生み出しているかも

ということをお伝えしてきました。

ここでもう一度、なぜ低代謝になることが危険なのか、をおさらいしましょう。

低代謝になった身体は、疲れやすい・風邪をひきやすいなど、日常生活に支障をきたすだけでなく、リバウンドしやすい身体ともいえます。

夏に「意識をしない食事」が原因で作り出された低代謝の身体は、秋・冬に食欲が戻った時に一気に摂取量が増える糖質・脂質の処理能力が著しく低下しています。

しかしながら、食欲の秋が訪れる頃から、ハロウィーン・クリスマス・忘年会・お正月・新年会・バレンタインとイベント盛りだくさんの日本。

気温が下がってくると、徐々に代謝も活発になっていくため、食欲も湧きやすくなる。
そんな時に、チョコレートやアイスクリームがどんどん売り出されてくるので、一気に溢れ出した食欲に勝てるはずもなく・・・・。
というのがリバウンドを引き起こすメカニズムです。

いかがでしょう。

「意識をした食事」が1年中、健康美を高く保つために必要不可欠であることがイメージ付きましたでしょうか?

動画では、「生活の意識」についても言及しています。

  • 夏は暑くてダラダラしやすい
  • シャワーで済ませがち
  • エアコンの部屋に引きこもりがち

という生活が食生活にも悪影響を与える悪循環について解説していますので、思い当たる節がある方はぜひ動画もご覧ください。(トークスピードがゆっくりらしいので、以前YouTubeのコメントに「1.5倍速がちょうどいい」と書かれていたことがありました・・・)

私は、すべては自分の「意思」次第だと思っている

今回のコラムでは主に「食生活」が影響を及ぼす「夏痩せ・冬太り」について書きましたが、実際のところ、根本的な改善ポイントはすべて自分の意思にあり!!!と思っています。

特に、動画でお伝えしている「生活」に関することもそう。
暑い夏をどんな夏にしたいのか?どんな夏を過ごしたいのか?
その「意思」を叶えるのか、叶えないのか。

ちなみに、私は夏が大好きです。ところが、日本の夏はあまりにも短か過ぎます。よって、7月8月は仕事量を減らしてでも夏のイベントを楽しむと決めています。これが、私の「夏の過ごし方」への意思です。

  • 海で夏を満喫する
  • プール付きのホテルに泊まる
  • 夏の服とサンダルを楽しむ

これらを叶えるために、健康な身体を作るべく、栄養素を意識した食生活をしていると言っても過言ではないかもしれません。

まとめ

夏痩せも、リバウンドも、意思の力で必ず克服できます!!!笑

 

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プロフィール
代表理事 高久恵美子
日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子カロリー計算・g計算不要。しっかり食べてキレイになる食事法を推奨する看護師/保健師。
「毎日の食は、わたし達の味方である」ということを、栄養学とは異なった観点で、ワーキングウーマンやダイエットを繰り返してきた人に教えています。FB   詳しいプロフィール お問い合わせこの著者の記事


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