季節の変わり目、体調を崩さない4つの予防法

季節の変わり目、体調を崩さない4つの予防法

日本が誇る美しい四季。
ですが、風邪をひきやすい人にとっては、この季節の変わり目が若干恐怖であったりもします。
季節の変わり目こそ、自然・風・空などを心から楽しめる毎日を送りたいもの。今回は、季節の変わり目に体調を崩さない予防法4つについてまとめました。

1、なぜ季節の変わり目に風邪をひきやすいの?

なぜ季節の変わり目に風邪をひきやすいの?

季節の変わり目は、外気の条件が大きく変わります。
日本における平均気温はこちら。
春→約14℃
夏→約28℃
秋→約20℃
冬→約8℃
(東京基準、最高・最低気温含む)

さらには、季節の変わり目ともなると、朝・晩という1日の中での温度差も生じます。
この時、体は外気の状況に合わせるために必死で動いてくれています。気温などの条件がめまぐるしく変わる最中でも、体は一定の体温・条件をそろえよう(恒常性という)と自律神経をフル回転させて動いてくれているのです。
しかし、自律神経にもある程度の限界がある・・・。外気の変化に追いつけなくなると、体の条件にバラつきが生じるために、ホルモンバランスも崩れ抵抗力が低下し、感染にかかりやすくなってしまうのです。
また、自律神経をフル回転させること自体が、ストレスにもなります。ストレスを抱えると、免疫細胞が活性化しなくなるので、より風邪をひきやすくなるというサイクルに陥ってしまうのです。

朝・晩での外気温の変化が大きい時は、衣類などの足し算・引き算を上手にすることで、恒常性のサポートにもつながります。
特に、そのような時期には、「3首」といわれる「首、手首、足首」などを外気温の極端な変化に触れさせないことも大きな意味があります。ストールやソックスを上手に脱ぎ履きして外気温からの極端な冷えを取り込まないようにすることも効果的です。

特に、夜、いつのまにかソファで寝落ちてしまった・・・という時は、寝ている間に体が急激に冷えることで、自律神経に負荷がかかり、一気に風邪をひきやすくなることを体験したことがある人は少なくないでしょう。
気温の下がる冬こそ、ライフスタイルの管理も重要になってくるとも言えますね。

2、季節の変わり目、体調を崩さない4つのポイント

季節の変わり目は、上記の通り体調を崩しやすい時期になります。
風邪をひきやすい人は、体が弱い=細胞に元気がないということにもなります。
何と言っても、大切なのは免疫細胞が元気であること。免疫細胞を元気にするためには、まずは腸内環境を整えることです。

2−1、消化に負担のかかるものを食べ過ぎない

季節の変わり目、体調を崩さない4つの予防法

免疫細胞はその多くが腸内に存在しています。

  • 暴飲暴食を繰り返す
  • お菓子の食べ過ぎ
  • 冷凍食品、加工食品の食べ過ぎ
  • お肉の食べ過ぎ

などを繰り返していると、腸内の悪玉菌が増殖。
おならやお通じが臭うばかりでなく、免疫細胞も元気になりません。汚腸の人は、やはりどうしたって風邪はひきやすくなるのです。
腹8分目に食事を抑えることで、消化への負担は大きく軽減されます。「食べ方」「食べ物」両面から体調管理をしていけるといいですね。

2−2、野菜はマストアイテム

季節の変わり目、体調を崩さない4つの予防法

腸内環境を整えるのに、食物繊維は欠かせません。食物繊維は、善玉菌の大好物!!そして、お通じの材料にもなるので、毎日すっきりになりますよ。
野菜がもつ栄養は、体に蓄積できるものは多くありません。食物繊維も、お通じと一緒に外に排泄されるため、毎回のお食事からコンスタントに摂取する必要があるのです。
夕食に1日分の野菜の食べ溜めをする、などというのは野菜の恩恵を十分に受けることができないことになるので、朝・昼・晩と野菜のメニューをいかに追加できるか、ということを意識しながら買い物をするのもポイントです。

2−3、発酵食品も欠かさない

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発酵食品は、もう言わずもがな・・・ですね。善玉菌を増やしてくれます。味噌・醤油などの調味料は、「本物」を選びましょう!
スーパーの棚をざっと確認してみると、お値段の違いに驚きませんか?やはり、昔ながらの製法で、材料や工程にこだわって作られた調味料は、それなりの手間賃・材料費が必要になります。
調味料は、ものすごく大量に減るものではありませんから、ここは自分や家族への未来の健康美への投資だと思って、思い切っていいものを選択しましょう。
もちろん、手作りが一番の安全策ですね!

2−4、タンパク質をしっかり確保

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野菜や発酵食品などのヘルシーなものも大事ですが、免疫細胞を作り出すのはタンパク質も一役買っています。野菜主義の方でも、喉・鼻が弱い、という方は、タンパク質をしっかり確保できているか、チェックしてみてくださいね!
タンパク質とは、肉・魚・卵・大豆製品のことを意味します。特に肉・卵は、持ち合わせる油によって太ると思い控えている女性も多いですが、質・量ともに大切にすれば、太ることはありません。むしろ、代謝を上げることにつながる大切な食材になるので、怖がることなく積極的に毎回の食事に入れてあげてください。

まとめ

季節の変わり目に体調を崩さないポイントは、何と言っても体の内側からのケアが大切です。
ゆっくり休む、という基本は守り、食生活を整えることでばっちり体調管理をしていきましょう!

(ライター:日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子

プロフィール
代表理事 高久恵美子
日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子カロリー計算・g計算不要。しっかり食べてキレイになる食事法を推奨する看護師/保健師。
「毎日の食は、わたし達の味方である」ということを、栄養学とは異なった観点で、ワーキングウーマンやダイエットを繰り返してきた人に教えています。FB   詳しいプロフィール お問い合わせこの著者の記事


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