辛い腹痛・嘔吐から卒業!子供の便秘は毎日の食事で解消する

辛い腹痛・嘔吐から卒業!子供の便秘は毎日の食事で解消する

便秘は、お腹は苦しいし、出したくても硬くて痛くて辛い。大人でもそんな経験をお持ちの方はいるでしょう。
私も子供の頃からひどい便秘に悩んでいたこと過去があります。ですが、なぜかお腹が痛くなるまで、あまり周りの大人に相談・報告をしたことはなく、する必要性も感じていませんでした。

まず大切なのは、お通じは毎日の体の状態のバロメーターだと、子供も大人も理解し、一緒に把握し合えることかもしれません。そのためには、大人が子供の便秘についてよく知っておくことが必要ですね。

1、子供の便秘はけっこう怖い

子供の便秘はけっこう怖い

小さな子供のお腹にお通じが何日も溜め込まれることは、子供の体にも心にも大きなストレスになります。そんな状況を繰り返さないためにも、まずは子供の便秘の注意点を知っていきましょう

1−1、腹痛

腸内に溜まった便やガスは、便秘となりその場に長くとどまることにより、水分が吸収され、さらに出づらくなります。しかし、食事は毎日食べるので、後から後から便やガスは作られて送り届けられます。その際に、便やガスを肛門側に送り込もうと動くと、詰まった箇所が圧迫され、腹痛が生じるのです。腸の形状上、左下腹部(S上結腸部分)に痛みを自覚する場合が多くなります。

排便しない限り、断続的に続く下腹部の痛みは、子供にとってはとても恐怖です。なるべく、こうなる前に周りの大人たちが気づき、対処をしてあげたいものですね。

1−2、嘔吐

腸内に便がたまってくると、本来の腸の運動が阻害され、腸全体の動きが鈍くなっていきます。食事のたびに分泌される消化液は、本来食べ物と一緒に下へ下へと移動していきますが、消化管に貯留しやすくなり、吐き気を催します。下から出なければ上から出す、という手段こそが嘔吐になるのです。
吐く、という行為は、子供にとってはやはり恐怖ですし、学校のお友達の前などで嘔吐をすることは、その時の周りの対応によってはトラウマになることも。
やはり、そういう状態にまで持ち込ませない、という周りの大人のサポートは必要不可欠ですね。

1−3、食欲低下

嘔吐の一歩前段階です。腸内に便やガスが貯留すると、腸全体の動きが悪くなるので食欲が低下します。
ただし、子供の場合は、甘いものなどの自分の強い嗜好品に関しては、無理をしてでも食べてしまう子もいるでしょう。よく、表情や食の進み方を観察し、必要であれば、むやみに食べ物を入れることを控えさせるサポートも必要です。

2、どうして子供は便秘になりやすいの?

2、どうして子供は便秘になりやすいの?

特段、子供が便秘になりやすいわけではありません。ただ、子供の頃から便秘を繰り返す人は、大人になっても同じ状況が続きやすく、子供も繰り返す子は繰り返します。
そこには原因と考えられることもちろんあります。

2-1、環境・ストレス・我慢

朝、どうしてもバタバタしてしまう環境にあると、便意をもよおさせるために必要な朝食の時間や、便意が来た時にゆったりとした気持ちで準備に入れる時間がありません。
便意を我慢することを繰り返していると、直腸・結腸反射が消失し、便意を感じなくなってしまいます。
これを毎日繰り返していると、神経の働きが鈍くなり、便意を感じにくくなってしまうのです。便意を感じにくくなれば便秘が常習化します。

子供の中には、学校や出先での和式のトイレにストレスを感じたり、お友達がいる環境の中での排便に恥じらいがあることで便意を我慢してしまうことも考えられます。
朝の時間に余裕をもち、どんな場所であろうと、排便をすることは恥ずかしくない生理現象なのだということを、常日頃から周りの人たちと話せているといいですね。

2-2、食事や水分の影響

子供は、食事の量をあまり取れなかったり、必要な食物繊維・水分の確保ができていなかったりが考えられます。
そもそも、食事から取れる量が少なければ、便の形成も十分にはならないので、便の量が少なかったり、毎日排便がなかったりします。食欲は、成長とともに育っていくものなので、間食の量を減らしたしするなどして、あまり神経質にならずに食事に一緒に向き合っていきましょう。

また、水分摂取もとても重要です。子供の体内に保持する水分量は、大人より割合が多く必要となります。また、水分は、腸からもかなり吸収されるため、そのために腸内の便が水分を奪われてしまい、便がさらに硬くなっていきます。
汗もかきやすい子供ですから、水分摂取には特に気を配ってあげましょう。
一つの物差しとしては、お小水の回数と量をチェックしてあげることです。お小水の回数や量がいつもより少ない、という時は、体内に水分が不足している証拠です。そういう状況が続くと、便秘にもなりやすくなります。
特に子供が小さいうちは、お小水までチェックをしてあげてください。

3、食事でできる子供の便秘解消法

浣腸や内服薬で、便秘を一時的に解消することは可能です。
ですが、浣腸も内服薬も、意図的に腸に刺激を与えることで排便をさせるという、対症療法的なものでしかありません。
また、そういう刺激物を使った排便を繰り返していると、腸の機能は衰えていきますので。大人になってからの自然排便がより困難になることも危惧すべきですね。

3-1、朝ごはんが子供の便秘解消のカギ

朝ごはんが子供の便秘解消のカギ

朝ごはんは、固形物を入れることにより、腸を刺激し働きかける大きなきっかけとなります。
もちろんそれだけではなく、大人の愛情が込められた食事を一緒にとることによる「愛されている」という心の安定も、体の緊張を解きほぐしリラックスさせることにより、安心して便意を行動に移させる効果も期待できます。
朝は、大人も子供もお互い忙しいでしょうが、とても腸にも心にも非常に効果が期待できる大切な時間です。10分早く起きる習慣をつけて、その分を朝食とトイレタイムにあてて欲しいものです。

3-2、食物繊維を意識する

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いわずもがな、食物繊維は便秘解消には大活躍をします。
水溶性食物繊維・不溶性食物繊維は、葉物野菜・根菜類・果物に多く含み、便のかさを増し、腸への刺激を強めます。
朝にパンだけ、夜に麺類だけ、では十分な食物繊維の確保は難しいものです。
汁物や炒めものに、たっぷり葉物野菜・根菜を入れ、おやつの時間には、スナック菓子よりも季節のフルーツを食べさせてあげましょう。

3-3、水分摂取を心がける

水分摂取を心がける

子供って本当によく汗をかきますよね。
子供は大人に比べると、代謝もいいですし、体は小さいのに汗腺の数は大人と一緒。
子供の体内にある水分の半分以上が、細胞外にある水分で、つまりは汗とともに失われやすい水分ということになります。

  • 乳児(生後~1歳) 体重×120~150ml
  • 幼児(1~7歳)  体重×90~100ml
  • 学童(7~12歳) 体重×60~80ml
  • 成人        体重×50ml

という、目安の水分摂取推奨量があります。

体重1㎏あたりに必要な水分量は、小さな子供ほど大きい数字となっています。
ただ、子供は遊びに夢中になっていたりすると、喉の渇きなどには気づきません。
すると、体内脱水に容易になってしまいます。

大腸では、水分をたくさん吸収するため、水分摂取量がすくなければ、便はどんどん硬くなり、外に出しづらくなることで、より便秘を助長させることにつながります。
野菜も食べるが、水分もとる。この2つは口から取り込む食事という観点でとても大きな効果を発揮してくれますので、ぜひ実践してみてください。

まとめ

お母さん方からの相談でよくあるのが「自分も便秘、子供も便秘」というものです。
これは、大人の食習慣・生活習慣を、子供がそのまま引き継いでいることが大きく関係していると考えています。
お母さんに、上記の内容のことを意識してもらうだけで、お母さん自身の便秘も解消しますし、当然のごとく子供の便秘も解消していくご家庭がほとんどです。
浣腸・下剤などは、刺激も強く、一時的な対処法にしか過ぎませんので、ぜひ根本的なところにアプローチをして、快適な快腸ライフをお楽しみください。

《コラム担当:日本美食脳アカデミー協会 高久恵美子》