カフェなどで、「美人!」「イケメン!!」と思っても、よく見ると常に口がポカン・・・と空いていると、ちょっと台無しですよね。
口が常にポカンと空いている人は、口呼吸をしている可能性があります。
この口呼吸、実は百害あって一利なし!!
今回は、口呼吸のデメリット、さらには口呼吸を改善する効果・メリットを見ていきましょう。
風邪をひいて、鼻が詰まっている時には仕方ありませんけれどね・・・・。
目次
1、口呼吸をしている人が増加している

実は、口で呼吸をする人がとても増えているのです。
その数は、国民の約6割。内訳としては成人の約半数、子供では約8割が日常的に口呼吸をしているとの結果が出ています。
口呼吸は、締まり感がないため、見た目にも気迫に負けるといいますか、説得力のなさやだらしなさをイメージさせるものです。
さらには、口呼吸は見た目の印象で損をしているだけではなく、実は身体にもデメリットがたくさんあるのです。
《あなたは大丈夫?口呼吸が癖になっていないかの簡単チェック方法》
では、あなたも日常的に口呼吸になってしまっていないか、簡単な方法でチェックをしてみましょう。
- まずは手を清潔に洗いましょう。
- その手で、口をふさいで1分以上呼吸を続けてみてください。
- もし、息苦しさや呼吸のしづらさを感じるようなら、無意識のうちに口呼吸をしている可能性があります。
2、口呼吸のデメリットと改善する2つの効果・メリット
2−①吸い込んだ空気の洗浄作用

命ある限り、起きていようと寝ていようと続く呼吸。
ところが、吸い込んだ空気の中には、埃や微生物、さらには微生物の死骸など、実に様々なものが含まれています。
口呼吸ではなく、鼻呼吸にすることで、吸い込んだ空気は鼻粘膜は有害な異物の約50~80%が除去されることになります。
2−②加湿効果と温度調節作用

吸い込んだ空気は、鼻腔内を通過する間に、適度な加湿と温度調整がなされます。
この作用のメリットは、気管の乾燥を防ぎ、ウイルスの繁殖を予防することにあります。
さらに、吸い込んだ空気は、その後肺に届けられるわけですが、肺に届く空気が乾燥しすぎていたり、温度が低すぎると、うまく粘膜に馴染むことができずに酸素の吸収率が低下することがわかっています。
とくに、気温が低く、空気が乾燥する冬場こそ、口呼吸を改善し、鼻呼吸にすることの方が効果・メリットが大きいことがわかりますね。
3、口呼吸の改善方法

口呼吸が癖づいてしまっている人は、すでに無意識のために、よほど意識していかないと改善することはなかなか難しい現状があります。
しかし、口呼吸は百害あって一利なし。ぜひ、改善していきたいものです。
3−①鼻呼吸を意識した腹式呼吸を意識する
ヨガをする人はこの呼吸法になりますね。鼻から大きく息を吸って、お腹を膨らませる。そして呼気の時はお腹をしっかりと凹ませるイメージで、1日数分でも良いのであえて時間をつくりましょう。
3−②専用のマウスピースを利用する
口呼吸改善目的のためのマウスピースがあります。
マウスピースなどの器具を軽くかむことで、口を閉じやすくする、というものです。
こちらは呼吸器科の医師に相談してみてください。
3−③子供の場合はおしゃぶりも効果的
原理はマウスピースと同じです。
おしゃぶりを吸いながら口呼吸はできませんので、自然と鼻呼吸を習慣づけることが可能になります。
まとめ
日常で、呼吸法など意識はなかなかしないものです。
しかし、風邪をひきやすい、毎年肺炎になる、という方は、食生活を整え、栄養状態を改善するとともに、口呼吸になっていないかをチェックするのも有効です。
機能的に考えても、口はものを食べるための器官で、鼻は呼吸をするための器官だと考えられます
見た目的にも、身体的にもデメリットの多い口呼吸。
ぜひ、2つの改善効果・メリットを得るべく、意識してみてくださいね。
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