ひどいむくみを感じたら!解決!「むくみを取る食べ物」

むくみを解消する食べ物

多くの女性が悩んでいる「むくみ」。
このむくみは、日常の生活と食事で十分に対応可能です。
圧迫くつ下や、マッサージなども一時的には有効ですが、それでは根本解決にはありませんね。まずはむくみの原因を明確にし、日々の生活で、自分で簡単にできるセルフケアを心がけていきましょう。

1、足がパンパン!むくみってなに??

朝、起きた瞬間からむくみを感じる人もいれば、夕方にかけて徐々にむくみがひどくなる、という人もいます。そもそもむくみとはどういうものなのでしょうか?

1-1、人のカラダは約6割が水分だった!

医学的にみると、人間の体重の約6割は水分で構成されています。その水分は、2/3が細胞内に、そして残りの1/3が細胞の外に存在しています。何らかの理由でこのバランスが崩れ、細胞外の水分が過剰となることで、手足や顔などの皮膚の下に滞留してしまっている状態を「むくみ」と呼んでいます。

1-2、セルフケア可能なむくみor治療が必要なむくみ

むくみといっても、わたし達がセルフケアで対処できるむくみと、治療が必要な場合のむくみがあります。

セルフケア可能なむくみ:
局所(手足・顔、など)のむくみの場合は、日常生活や食生活を修正することによって十分セルフケアでの対処が可能です。

治療が必要な場合のむくみ:
全身性のむくみは、疾患によるものが考えられます。心臓、腎臓、肝臓などの機能低下によるケースが考えられるので、早急に医療機関に相談しましょう。

2、女性はむくみやすい?むくみの原因とは

女性がむくみやすい理由

一般的に、女性は男性よりもむくみやすいとされています。

それは男女のカラダのつくりの違いや、生理的作用の違いが原因となっています。
とはいえ、男性は自身がむくんでいることに気づいていないだけ、ということも十分考えられるので、生活習慣・食習慣の見直しは必要といえるでしょう。

2-1、女性のむくみ原因No.1は「筋肉不足」

女性は男性よりもむくみによる症状を感じやすいとされていますが、それもそのはず。

一日中、起きて活動をしていると、どうしても重力により、カラダ全体からみた下部には血液やリンパ液がうっ帯します。このうっ帯した状況こそが「むくみ」といわれるもの。

このうっ帯を解消するのは上に押し上げる力が必要となります。血液であれば心臓のポンプ機能と足の筋肉。リンパ液に対しては足の筋肉が必要になります。

女性はもともとのカラダの構造として、男性に比べると筋肉量が多くありません。厳密にいうと、女性の方が脂肪がつきやすいため、どうしても男性と同じような筋肉発達には工夫が必要になります。

これらの理由から、女性は男性と比べるとむくみやすいと言われるのです。
もちろん、運動不足・肥満気味により筋肉が衰えてきてりう男性にもむくみは生じます。

また、加齢とともに足の筋肉は顕著に低下していきますから、高齢者にとってもむくみとは悩みの一つとなり得るのです。

2-2、月経や妊娠のためによって起こるむくみ

生理や妊娠でむくむ理由

月経の1週間前や、妊娠期になると、ホルモンバランスの作用により、カラダにより多くの水分を溜め込もうとします。
よって、生理前・生理痛、妊娠期になると、体内に蓄積された水分量分体重も増える事になります。これは、そういうものだと知ることで、予防策を施し、むくみによる辛い症状を抑えるしかありません。

2-3、冷え性による血行不良によるむくみ

冷えによるむくみ

冷え性とは、体内の血流が滞っている状況にあります。その原因は様々ですが、多くは筋肉量の少ない女性にみられる症状です。筋肉が少ないと、ポンプ作用によってうっ帯した水分を押し上げることができないので、冷え性の女性はむくみやすさもつきものとなるのです。

2-4、塩分の取り過ぎによるむくみ

塩分とむくみの関係

カラダは、水分を約60%保持し、不要な水分は体外に排泄されるようになっています。

ところが、塩分を過剰に摂取してしまうと、塩分に含まれるナトリウムが、カラダの中の余分な水分を取り込んでしまうため、塩分量が多ければ多いほど、カラダがむくんでいきます。

2-5、甘いものの取り過ぎによるむくみ

甘いものを食べ過ぎてしまう人のオススメ対処法

しょっぱいものを過剰に摂取すると、むくみやすいというのは割と知られた話ですが、実は甘いものの食べ過ぎもむくみの原因になります。糖質も、水分を取り込む性質があるため、お菓子などの甘いものを好む方は、むくみやすくなります。

3、むくみを取るたべもの

ご自身がむくみやすい原因は判明しましたか?原因がわかったら、あとは対処法を知り、実践するのみです。筋肉が少ないことによるむくみに対しては、運動をしたりすることも必要不可欠ですが、実は運動しただけでは、劇的に筋肉量を増やすことはできません。だったら、毎日の食べ物で、むくみを取る食べ物を意識して摂取していった方が効果は高くなります。

3-1、カリウムを豊富に含むもの

整った食生活をしていれば、通常は体内のカリウムとナトリウムのバランスがとれ、水分の排泄がなされるようになっています。ナトリウムには、水分を溜め込む性質があります。

外食やコンビニのお弁当など、しょっぱいものの摂取機会が増えると、本来は排泄されるはずのナトリウムが溜まり、カラダの中に余分な水分を取り込んでしまい、それがむくみになるのです。

外食やコンビニ、出来合いのお弁当がどこでも手に入る現代の食事情では、どうしても、カリウムに比べると、ナトリウムを過剰に摂取しがちです。外食や加工食品を多く摂りがちの人は、カリウム不足を補う必要があるので、積極的にカリウムが豊富に含まれる食材をいただきましょう。

ただし、腎臓・肝臓・心臓に疾患のある方、内服中の薬のある方は、医師の指示に従ってください。

《カリウムが豊富に含まれる食べ物》

  • スイカ
  • きゅうり
  • アボカド
  • ほうれん草やパセリなどの緑色野菜
  • 海藻類
  • きのこ類

3-2、利尿作用のあるお茶

利尿作用のあるお茶

紅茶や緑茶をたくさん飲むと、尿が近くなりますよね。あれは、紅茶や緑茶がもつ利尿作用効果によるものです。
むくみやすいからといって、水分摂取を控えることなく、カリウムの豊富な食材も食事にしっかり入れた上で利尿作用のあるお茶をいただくと効果的です。
ただし、冷たい飲み物はカラダの冷えにもつながりますから、温かい飲み物を用意して、内臓を温めて全身の血行を良くしていきましょう。

《利尿作用の高いお茶》

  • 紅茶
  • コーヒー
  • 緑茶

3-2、クエン酸を豊富に含むもの

クエン酸は、カラダの新陳代謝を活性化することで、血液やリンパ液の流れを促進する働きがあります。クエン酸といえば、梅干しを思い浮かべる方が多いのですが、梅干しには、多量の塩が使われており、ナトリウムの過剰摂取にもつながるので、注意が必要です。

《クエン酸を豊富に含む食材》

基本は、酸味の強いフルーツ系と覚えてください。

むくみにクエン酸
  • レモン
  • グレープフルーツ
  • トマト
  • キウイ

など。

まとめ

女性の大敵でもある「むくみ」ですが、女性は生物学的にもむくみやすということがわかりましたね。

特に生理前・生理中はむくみやすいので、ダイエットなどでの体重増加しても焦らないように落ち着くことも大切ですね。むくみやすい時期を、しっかり自分で把握して、その期間は得に食生活に気をつけるなど、対処をしていくとむくみの症状もだいぶ軽くなりますよ。

プロフィール
代表理事 高久恵美子
日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子カロリー計算・g計算不要。しっかり食べてキレイになる食事法を推奨する看護師/保健師。
「毎日の食は、わたし達の味方である」ということを、栄養学とは異なった観点で、ワーキングウーマンやダイエットを繰り返してきた人に教えています。FB   詳しいプロフィール お問い合わせこの著者の記事


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