思春期からぐっと増え始めるニキビ。見た目的にも気になるし、やはり放置しておくのは根本的解決にはなりません。今以上に悪化させてしまうと、将来ニキビ跡として残ったり毛穴が大きく開く原因になるので、「ニキビを改善したい!」と思った時こそカラダの中からの健康に向けて動き出しましょう。
目次
1、どうしてニキビはできるの?
ニキビができやすい人もいれば、すべすべでニキビ知らずの人もいます。
なぜニキビができやすい人がいるのでしょう??ニキビがなぜ、どうしてできるのかを探っていきます。
どうしてニキビができるの?①食生活の乱れ

肌は腸の鏡、とはよく言うもので、カラダの健康状態が最も現れやすくなっています。
カラダの中に老廃物が溜まっていたり、必要なものが不足したりすると、すぐに肌の状態が悪化します。
詳細は、次の項目「3、ニキビを悪化させてしまう食べ物」で説明していきます。
どうしてニキビができるの?②喫煙

タバコに含まれるニコチンは、毛細血管への酸素供給量を減らし、血行不良を引き起こします。
また、喫煙すると大量のビタミンCが消費されてしまい、ターンオーバーの滞りにもつながります。
これらの結果、肌ツヤが低下したり、肌荒れを引き起こし、その荒れた部分に皮脂が溜まることによってニキビができやすくなっていくのです。
どうしてニキビができるの?③肌の汚れ/間違ったお手入れ

ニキビを作り出す要因は、毛穴の汚れ・詰まりです。
メイクをしている方は、クレンジングをしっかり行い、毛穴に汚れが残らないようにすることが大前提です。
また、オイリー肌の方は、朝の洗顔もとても大切。寝ている間にも皮脂は分泌されます。この皮脂は時間が経ったり紫外線を浴びると酸化して肌に直接ダメージを与えます。朝もしっかり洗顔剤を泡立てて、こすらずに皮脂やよごれを落とすようにしましょう。
逆に、1日に何度も洗顔することも皮膚にダメージを与えます。
必要以上に肌のうるおい成分まで落としてしまい、角質が肥厚しゴワゴワの硬い皮膚になってしまいます。ゴワゴワの皮膚は、汚れも溜め込みやすくなり、よりニキビができやすい環境を作ってしまうことにつながります。
毎日、やさしく丁寧なお手入れを続けることもニキビ肌から改善される大切なポイントですね。
どうしてニキビができるの?④不規則な生活

日本は、「睡眠不足の国」といわれています。世界主要国29カ国の中で2番目に睡眠時間が短いのが現状です。
皮膚は、睡眠時間中に細胞のダメージを修復し、新しい皮膚をつくるという新陳代謝を行っています。
睡眠不足が続くと、その修復がうまくいかずにターンオーバーが成立しなくなるのです。本来、剥がれ落ちるはずの古い角質が残ったままになり、毛穴の詰まりとなってニキビの原因となるのです。
また、不規則な生活が続くと、体内の様々な機能にも影響を及ぼします。不規則な生活が続くと、体内でリズムが狂ってしまい、肌細胞を活性化させる成長ホルモンの分泌力が低下し、美しい肌を育むことが難しくなってしまいます。
仕事内容にもよるとは思いますが、可能な限りは睡眠時間をしっかり確保し、昼は活動的に生活し、夜は穏やかに過ごすなどの生活のサイクルを生み出すことがニキビを改善するカギと言えます。
2、ニキビを悪化させてしまう食べ物
洗顔などのお手入れ、生活習慣など美肌になるための方法は様々ですが、美肌づくりのベースとなるのはバランスの良い食事からつくられるカラダづくりです。
2-1、砂糖たっぷりの甘いもの

ニキビを防ぐためには、油物を減らすと思われがちですが、砂糖を含んだ甘いものもニキビの大きな原因になります。
糖分の取りすぎは、美肌づくりに欠かせないビタミンB群を大量に消費してしまいます。
さらに、過剰に摂取して体内にあふれてしまった糖分は、やがて脂肪に変換されていくのです。
体内に脂肪が増えれば、当然皮脂分泌量も多くなりますので、糖分の取りすぎはニキビにつながっていくのです。
チョコレート、ケーキ、アイス、飴、ジュースなど、常に甘いものを食べてしまっている!という方はここも重要な見直しポイントかもしれませんね。
2-2、油を多く含むもの

油の中でもトランス脂肪酸を多く含むものを日常的に摂取してしまっている人は要注意です。
トランス脂肪酸は、カラダの中では代謝に使うことができない、いわば毒素。
毒素を体内で分解するためには、大量のビタミン・ミネラルを必要とするため、肌に栄養が行き届かないのです。
それだけではなく、毎日トランス脂肪酸をファーストフードやジャンクフード、お菓子から継続的に摂取してしまっている人は、分解し切らなかったトランス脂肪酸は皮脂から分泌されることもお忘れなく!
皮脂量が増えれば増えるほど、毛穴に汚れが詰まり、ニキビができやすくなってしまいます。
3、ニキビ改善に効果的な食べ物とは?
ニキビを改善し、美しい肌に導くためには①肌の栄養となるものを取り入れ、さらには②腸内環境を良くすること、が大切です。
①肌の栄養となるもの
・お肌づくりの源「タンパク質」
そもそも、肌のもととなるタンパク質の摂取がとても大事です。
皮膚はタンパク質でできているので、材料が不足すれば肌づくりが円滑に行われないのです。
肉、魚、卵、大豆、などを毎食手のひらサイズ摂取し、美肌の元を積極的に取り入れましょう。
・ターンオーバーに欠かせないビタミン類
肌づくりの源であるタンパク質の摂取とともに欠かせないのが、ターンオーバーの促進に役立つビタミン類です。
ビタミンB群は、他の栄養素の活躍を助ける補酵素としての役割が強く、皮膚の新陳代謝には欠かせません。
ビタミンB群(B1、B2、B6、B12、ナイアシン、葉酸、ビオチン、パントテン酸)は、主にタンパク質や野菜に含まれています。
メイン料理や副菜に、肉・魚・卵・大豆製品・野菜をまんべんなく摂取していきましょう。
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持機能をサポートし、さらには抗酸化力も強い特徴を持っています。
ビタミンCは、野菜・果物に豊富に含まれます。また、日常生活だけでもどんどん消費されてしまう栄養素なので、毎食ビタミンCを含む食材を取り入れていけるといいですね。
②腸内環境を良くするもの
・腸内をお掃除する「食物繊維」
食物繊維は、老廃物を便として外に排泄しやすくすることで、ターンオーバーの正常化に役立ちます。
食物繊維は、野菜・果物・穀類に多く含まれます。
・腸内を改善する「発酵食品」
発酵食品には、善玉菌が多く含まれています。善玉菌である乳酸菌には、腸内の腐敗物質の増加を抑える働きがあります。
病原体と戦ってくれる免疫細胞も腸内に存在し、発酵食品に含まれる微生物がこの免疫細胞を活性化することがわかっています。
発酵食品は、納豆・味噌・醤油・キムチ・ぬか漬け・かつお節などです。
まとめ
様々な肌ケアグッズがありますが、それらの効果を高めるためにも、カラダが健康になりターンオーバーを意識した食事をすることが大切になります。
肌は、必ずカラダの内側から新しく生まれ変わります。ニキビのない、美しい肌づくりのためにも、肌が喜ぶような、つまりはカラダが喜ぶような食事を心がけていきましょう。