人手不足の昨今、仕事量は増えるばかりでお金は増えない・・・。
そんな嘆きが聞こえてきそうですが、これからの時代、「ファイトいっぱーーつ!!」は賢く卒業して、しっかり理論立てて資本である体づくりに励んでいきましょう!
一人一人が健康を意識すれば、社会の生産性も豊かさも確実に向上していきますね!
目次
1、カフェインやニンニク注射はその場しのぎの時代遅れだと知ろう
疲れやすい体、もう一踏ん張りしたい時、これまで多くの人が手に取ってきたものの中に、コーヒーや栄養ドリンクなどに含まれるカフェインがあることでしょう。
もしくは、年配のお医者様がかかりつけだという働き世代は、ニンニク注射たるものを打ってきた人もいるかもしれません。
ところが、カフェインやニンニク注射は、その場しのぎの付け焼刃でしかないということをご存知ですか?
1-①カフェインとは?

カフェインは、刺激物です。この刺激物を摂取することで、その間興奮状態をつくりあげることができるため、一時的に眠気を覚ましてくれたり、集中力を維持してくれたりする効果が期待できます。
ところが、その効果は一時的。しかもカフェインには中毒性があるので、ちょっと集中力が切れてくると、再び欲するようになります。1日に5杯も6杯もコーヒーなどのカフェインがないと仕事に集中できない!という方はカフェイン中毒になっていないか要注意です。
1-②ニンニク注射って?

ニンニク注射は、割と年配のお医者様や、現在だと自費診療をメインでやるクリニックさんなどで使用されることが多いようです。
その成分は、ビタミンB1,B2が主です。
とくにビタミンB1は、食事から摂取した糖質を分解して、脳や体に必要なエネルギーを作り出す働きがあります。
また、ビタミンB1は、筋肉内にたまった疲労物質である乳酸を除去してくれる役割もあるため、疲れた体には効果を感じる人は多いようです。
にんにく注射は、ダイレクトに静脈注射をすることで血液を介して成分を注入するため、即効性が早いのです。打ったその瞬間から、カーッと体が熱くなるのを感じたことはありませんか?あの感覚を味わうと、つい「効いてるー!!」とクセになるかもしれません。
実際、都内のクリニックでは、ニンニク注射の回数券なども販売されているので、働き盛りの人たちには今でも人気の方法の一つなのだと思います。
2、疲れやすい体に摂るべき食事
2-①持続的な活動のために必要不可欠なタンパク質

エネルギー源というと、主食や果物といった糖質の高いもののイメージがもたれやすいですよね。
ですが、この糖質たちも、多く摂取しすぎると、急激な血糖値の上昇をきたし、眠くなったり、血糖値スパイクを起こすことによって、より疲れやすくなります。
そこで、疲れやすい体を自覚している人におすすめなのが、タンパク質をしっかり摂取することです。
タンパク質とは、もう、このコラムでも何度も登場しているので、お判りですね~!!
肉、魚、卵、大豆製品(美食脳では乳製品はタンパク質源と考えずにおります)
エネルギーを急激に上げて急に下がる、糖質だけではなく、タンパク質を一緒に摂取することが持続的な活動をするために必要不可欠です。
2-②疲労回復のお助けビタミンB1,B2

ニンニク注射の成分にも使われている通り、ビタミンB1,B2は糖の分解を促進し、体や脳の活動に必要なエネルギーに変える働きがあります。
つまり、ビタミンB1,B2が不足していると、糖質から上手にエネルギーが取り出せないので、疲れやすい体質になっていくのです。
また、分解されなかった糖質はやがて脂肪に変換されるため、ビタミンB1,B2をしっかり確保できていないと、肥満傾向にもつながります。
ビタミンB1,B2を多く含む食材は、ナッツ類、肉、魚全般と覚えておくと便利でしょう。
2-③結局大事なのは、バランスの良い食事

ここまでの内容からもお判りいただけると思いますが、栄養素は様々なもの同士がお互いに協力しあって体内で最大限にその能力を発揮するようにできています。
よって、ビタミンB1,B2を摂取しようと、ニンニク注射ばかりに頼ることや、食事から摂取しようとナッツ類・肉・魚ばかりを食べることに頼っていても、イタチごっこになりかねません。
タンパク質・脂質・糖質・ビタミン・ミネラル、これらの栄養素が一緒に協力しあって活動するのが私たちの体内の働きなのです。
まとめ
あなたの体が疲れやすいのであれば、それは単一の方法に頼るのではなく、栄養バランスを整えることを意識してみるのはいかがですか??
また、それぞれの栄養素の多くは、体に蓄積できないものも多いため、一時的に頑張るのではなく、生涯継続して栄養バランスを整えていくことが大切になってきます。
無理のない範囲で、「今日は全ての栄養が取れているかなー?」とチェックをしながら食事をお楽しみくださいね!
《コラム担当:(社)日本美食脳アカデミー協会代表理事 高久恵美子》