野菜さえ食べていれば、ヘルシーだしダイエットや健康にもいいのではないか?ついそう思いがちですが、実は野菜の食べ過ぎには盲点もあります。
スムージーやサラダ専門店が人気になり、野菜熱が過熱している風潮もありますので、今一度、野菜のこと、その他に摂りたい食材や栄養についても知っていただきたいと思います。
目次
1、やっぱり女性に大人気!ヘルシー野菜を食べるメリット

野菜はやはり、他の食材に比べるとカロリー自体も少なく、ヘルシーであることは間違いありません。
その上、健康美に働きかけてくれる栄養素を豊富に持ち合わせているため、成長期のお子様にも、美しさを追求する女性もぜひ積極的に食べて欲しいものです。
具体的に、野菜にはどのようなメリットがあるのでしょうか。
1-1、脂質が少ない
野菜に含まれる脂質成分は非常に少なく、食べ過ぎても体に脂肪を溜め込む心配がありません。
例えば、
サーロイン100g:47g
豚バラ肉100g:34g
イクラ100g :15.6g
サーモン100g:12.5g
小松菜100g:0.2g
キャベツ100g:0.1g
ごぼう100g:0.1g
圧倒的に野菜の脂質量の少なさがわかりますね。
限度なく肉中心の食生活を続けていると、脂質の過剰摂取につながり、過剰な脂質は中性脂肪に変換され蓄積されていくことになるので、意識高い人たちが、肉を避け、野菜中心の食生活に切り替えるのもうなずけます。
1-2、野菜ならではの栄養素を豊富に含む
野菜には、ビタミン・ミネラル・食物繊維・酵素・フィトケミカル・・・など、野菜が特有に持ち合わせる栄養素を豊富に含んでいます。
これらは、体の機能を調整するのに欠かせないものですし、抗酸化力も非常に高いので、健康美の向上に大きな良い影響を与えてくれることは間違いありません。
1-3、満足感を得やすい
野菜には、食物繊維が豊富に含まれます。
水溶性食物繊維:芋類、果物、穀類に多く含む
粘性があり、ゆっくり胃腸内を通過することで、持続した満腹感を得やすくなります。
不溶性食物繊維:キノコ類、果物、海藻、野菜全般に多く含む
保水力に優れ、胃腸内で水分を吸収しながら膨らむことで、満腹感を得やすくしてくれます。
上記の役割から、特にダイエットをしている人には、他の食材を食べ過ぎずに済むためのアイテムとして、人気を得ているというわけですね。
2、それでも控えたい「野菜の食べ過ぎ」
野菜を食べることの大きなメリットがあるのは確かですが、それでも控えたいのが「野菜の食べ過ぎ」です。
ご相談にいらっしゃる女性の多くが、
- 野菜はたくさん食べている
- だけれど太りやすい体質に悩んでいる
- 冷え性が深刻な状況である
ということに陥っています。
それはなぜなのでしょうか。
2-1、野菜の食べ過ぎにより、栄養バランスを崩している?
人間が健康的に毎日を過ごすために必要とされる栄養の種類は約50種。
野菜が持ち合わせる栄養の種類からでも、ビタミン(A.B.C.D.Eなど)、ミネラル(Mg.Fe.カロテン.カルシウム.ナトリウムなど)豊富に期待できますが、3大栄養素、5大栄養素・6大栄養素という言葉があるように、体には必要な栄養素が他にもあります。
3大栄養素:脂質、タンパク質、炭水化物
5大栄養素:3大栄養素 + ビタミン、ミネラル
6大栄養素:5大栄養素 + 食物繊維 もしくは 水
つまり、体が必要とする栄養素は、野菜中心の食生活だけでは賄うことは難しいのです。
ヘルシーだからいいと思って、野菜ばかり食べる食生活をしていると、本来体に必要な他の食品から摂るべき栄養素が不足することによって、肌が乾燥したり、冷え性が悪化したりなどの影響を受けやすくなるのです。
2-2、野菜を食べ過ぎて栄養バランスを崩すと太りやすくなる
体は、60兆~100兆個以上と言われる細胞で完成されています。
この細胞の一つ一つの中で、代謝活動が行われることによって、全身の健康管理が促進されるようになっています。
この細胞を活発にするために必要なのが栄養素です。
そして、その栄養素として必要なのは、ビタミン・ミネラルはもちろんのこと、脂質・タンパク質・炭水化物・オイルなど、多岐に渡ます。
野菜を中心とした食生活を送っていると、どうしても体に必要な栄養素のバランスが崩れるので、細胞が十分に活性化されなくなってしまいます。
よって、意識をして野菜を大量に摂取をしている人ほど、ヘルシーな食事をしているはずなのにいつの間にか低代謝の体を作り出してしまい、少し食べても太りやすくなったり、冷え性が悪化したりするのです。
2-3、野菜の食べ過ぎで注意するその他のこと
野菜を食べ過ぎることによる注意点は他にもあります。
下痢をしやすくなる
食物繊維は、水分を吸収して膨らんだり、本来もつ繊維の硬さなどが腸への刺激となり、便通を良くしたりする効果があります。
しかし、一度に大量の食物繊維を腸内に送り込むと、刺激が強すぎて下痢を引き起こすことも考えられます。
便秘になることもある
食物繊維は、想像以上の水分吸収力を持っています。
野菜の量をものすごく増やしたのにも関わらず、水分摂取が少ないままだと、腸管内の水分を野菜の食物繊維に吸収されてしまい、腸蠕動運動がスムーズに進まないことに繋がりかねません。
野菜の摂取量を増やした時は、水分の量もいつもより多めに摂取するなど、意識をしてみると良いでしょう。
まとめ
野菜も大事。
健康美であるためには、他の食材から摂れる栄養も大事、ということがわかりましたね。
ヘルシーな食生活をしていれば万全、ということはないのですから、いろいろな食事を楽しみながら、栄養をしっかり確保して、健康美を創り出していきたいものです。